W.ROKKOR-QE 35mm F4 (その5)

今年もやってきました花粉の季節。暖冬だったからか例年に比べて早くから花粉が飛んでいたような気もしますが,3月に入ると個人的にはなぜか落ち着いてあまりひどいことになりませんでした。いつものお散歩コースにも杉の木はたくさんありますが,花が咲いていました。花といっても全然華はないのですが,花粉の供給源であることに変わりはありません。

花粉をパンパンに充填済みの花は触って少しでも揺らすだけで大量に花粉が飛び散ります。そりゃぁ,風が吹けばいくらでも花粉が供給されるというのは納得です。しかも,花は葉っぱの細い先端の揺れやすいところにちゃんとついてますから花粉は遠慮なく世界に飛び出せる仕組みです。自然の仕組みとしては非常に合理的ですが,花粉症には辛い仕組みです。

たぶんF4, 1/60, ISO 100 (-0.7EV), WB (Auto)
Feb. 25, 2020
というわけで杉の花を一枚。たぶん解放だったと思いますが,葉や花の質感がとてもリアルでとてもよく写っています。これを見るとイマドキのレンズに大きく引けを取るようには思えません。もちろん,粗探しをすればいくらでもあります。口径食かコマ収差の影響で後方の点光源の形は随分歪んでいます。後ろのボケはすこしざわざわするようですが,手前のボケは滑らかです。

F5.6〜8?, 1/320, ISO 100, WB (Auto)
Feb. 11, 2020
光量があるところではコントラストがくっきりとでた絵になることが多いのですが,それが極端な場合に色味の薄いモノクローム調の絵になることがあります。妙に乾いた感じで記憶の中の見た目とはちょっと違う印象です。別に何かがヘンというわけではないのですが,独特の雰囲気です。

F11くらい?, 1/80, ISO 100 (+0.7EV), WB (Auto)
Feb. 25, 2020
これも上のカットと似たような奮起を感じます。真ん中に太陽が入って思いっきり逆光です。たんに,逆光に弱いだけのレンズ,と言われればそうかもしれません。モノコーティング時代のレンズですから当然といえば当然です。手前の遊具の色もちょっと浮世離れした感じがします。

たぶんF4, 1/250, ISO 100, WB (Auto)
Feb. 25, 2020
逆光のカットが続きますが,偶然なんだかなんだかわかりませんが,ドラマチックな感じで写ることもあります。蔦の葉のハイライト部分も意外に飛ばないで踏みとどまっています。木の幹の質感と蔦の葉の質感の違いも感じられます。逆光でコントラストが落ちていますがこれはこれでいい感じです。

F11くらい?, 1/160, ISO 100, WB (Auto)
Feb. 11, 2020
絞れば普通に写ります。埃が写り込むのは毎度のことですが。無限遠がちょっと甘いかも。暗部はちゃんと潰れてます。さすがにダイナミックレンジには限界がありそうです。




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