W.ROKKOR-QE 35mm F4 (その8;クリスマスローズ)

意外にも長い連載(?)になってしまったW.Rokkor 35mm F4ですが,これが最終回です。なぜか最終回はクリスマスローズ特集になりました。この時期(2月の下旬から3月下旬にかけて),庭ではクリスマスローズが花盛りになります。関西に住んでいた時はまったく根付かなかったのですが,東京では雑草よろしくどんどんはびこっています。

クリスマスローズは交配によっていろいろな形質がでてくるため,面白いのですが,私の庭ではなぜか紫色がどんどん広がって大多数を占めるようになりました。庭との相性があるのでしょうか。

たぶんF4, 1/400, ISO 100, WB (Auto)
Feb. 24, 2020
半逆光ですが,とても透明感があります。このぐらいの光だとあまりコントラストが落ちることもないようです。ピント面もシャープです。

たぶんF4, 1/200, ISO 100, WB (Auto)
Feb. 23, 2020
原種に近い株だったと思います。黒く見えますが濃い紫色です。ほどよい立体感と花弁のちょっとぼてっとした質感がリアルです。

たぶんF4, 1/800, ISO 100, WB (Auto)
Feb. 23, 2020
うちの庭では上の紫の株とともにすっかりマイノリティとなってしまった白い株です。花弁の影の部分のグラデーションが滑らかです。

たぶんF4, 1/160, ISO 100, WB (Auto)
Feb. 24, 2020
日陰でのカットです。とても柔らかい写りで,順光や半逆光のときのようなこってり感が嘘のようです。とても清楚な感じです。

たぶんF4, 1/800, ISO 100 (-0.7EV), WB (Auto)
Feb. 24, 2020
これもうちではマイノリティでこの株しかない品種です。ピントは手前の虫食いの葉っぱにきているようで中央の花を狙ったはずが前ピンです。いつものことではありますが...。

たぶんF4, 1/320, ISO 100 (-0.7EV), WB (Auto)
Feb. 24, 2020
クリスマスローズはなんということもないのですが,下のピントが来ている部分のレンガの質感が妙にリアルです。35mmにしては被写界深度が薄く感じられます。葉っぱの立体感がリアルです。少しアンダーめだからかもしれませんが,葉っぱの色が濃く感じられます。

このレンズは光の状態に敏感でまったく違う個性を見せてくれるレンズでした。確かに面白いです。たぶん,お仕事には怖くて使えないでしょうけれども,趣味としてはとても楽しめるレンズだと思いました。

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