HEXANON AR 50mm F1.4

KONICA HEXANON AR 50mm F1.4 (中期型)
マウント:AR
焦点距離:50mm
開放F値:1.4
絞り羽根:6枚
レンズ構成:6群7枚
最短撮影距離:0.45m
フィルター径:55mm
質量:293.08g (実測値)

HEXANON 57mm F1.4の後継として1973年に登場したレンズです。57mm F1.4の時代はまだ無駄が無駄ではなかった時代であったと思いますが,1970年代はいろいろな意味でのコストカットが真剣に考えられる時代に入ったと考えられます。そういう意味でこのレンズは新しい時代のレンズなのだと思います。

この個体はシャッター速度優先モードが使えるようになったAEタイプの最初の形のモデルです。このモデルの前には絞り優先モードにのみ対応したEEタイプがありました(1973年に登場したのはEEタイプです)。

このレンズに関する能書きはこちら

以下,ヘリコイドつきのLeica M --> Sony Eマウントアダプタを使ってHEXANON AR 50mm F1.4 + Sony a7sで,いずれもjpeg撮って出しです。

F1.4, 1/125, ISO 100 (-1.3EV), WB (Auto)
May 01, 2020
中心部はシャープで周辺部は収差が多く残っている,と言われるレンズですが,このカットではあまりよくわかりません。ボケは滑らかです。

F1.4, 1/400, ISO 100 (-0.7EV), WB (Auto)
May 01, 2020
ゴーストは盛大に入ります。この時代のレンズとしてはこれが当たり前だと思います。ハイライトのハロもすごいことになっています。小さな点光源はシャボン玉ボケになっています。

F1.4, 1/250, ISO 100, WB (Auto)
May 01, 2020
ピント位置がイマイチはっきりしませんが,中央部の解像感は十分に高く,立体感があります。ツタの葉の表面がちょっとプラスチックの表面みたいにみえます。ハイライトにはハロがまとわりついていてちょっと幻想的です。

F1.4, 1/6400, ISO 100 (-0.7EV), WB (Auto)
May 01, 2020
ピント位置が画面中央からはずれているためかちょっと甘い感じがします。背景のボケもわさわさしています。

F1.4, 1/800, ISO 100, WB (Auto)
May 06, 2020
ピント面は鋭く,その前後は滑らかにボケていきます。被写界深度はF1.4のわりには深いようにも思います。このカットでは前後ともボケはうるさくなくて滑らかに見えます。

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