Carl Zeiss Sonnar 50mm F2 (その4)

 街へ出る用事があったので少し早めに家をでてスナップを撮りながら行きました。なるほど,こういう写真を撮るのはレンジファインダー機はよいと妙に納得しました。絞りはF11くらいに固定して,無限遠が被写界深度に入る最短距離あたりにピントを固定しておけば,あとは素通しのレンジファインダーをちょっとのぞいて適当にフレーミングしてシャッターを押すだけですから簡単です。とても速写性があります。

と言いつつ,実際のところは,ライブビューがあるとついついそちらものぞいてしまって無意味にピントを合わせ直したりしてしまいます。一眼レフの撮り方から脱却できないのは長い間,一眼レフを使い続けてきて体に染み込んだ習慣は変えるのがたいへん,ということなのだと思います。別に,決まった撮り方があるわけではないので,気長に好きなようにやれば良いような話なのですが。

以下,Contax CマウントのSonnar 50mm F2 + Amedeoアダプタ(Contax Cの内爪専用版) + Leica M246でjpeg撮って出しです。


LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / Sonnar 1:2 f=50mm
F11.0, 1/250, ISO 320 (-0.664EV)
Aug. 29, 2020
ビルの谷間でタバコを吸うおじさん。背中がいろいろモノを言っているようです。シャープなのに柔らかい,今時のパキパキのレンズの対極をいく写りです。

LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / Sonnar 1:2 f=50mm
F11.0, 1/360, ISO 320 (-0.664EV)
Aug. 29, 2020
ビルの窓に映ったビルに露出を合わせると他の部分は全部シルエットになってしまいました。コントラストを調整すればもう少し暗部も浮き上がってくるので,レンズの性能としてのダイナミックレンズは十分にあるのだと思います。

LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / Sonnar 1:2 f=50mm
F11.0, 1/180, ISO 320 (-0.664EV)
Aug. 29, 2020
左上に高速道路の高架が少しだけ入ってしまってなんだかなぁ,なのですが,トリミングするのもなぁ,と思ってそのままです。これもコントラストのあるカットですが,ちゃんと階調があります。

LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / Sonnar 1:2 f=50mm
F2.0, 1/125, ISO 320 (-1EV)
Aug. 29, 2020
新宿駅南口向かいのバスターミナルです。日が暮れても,照明下の開放で普通に撮れてます。カメラの最低感度が無意味に高い,ということもありますが。解放なので全体に甘いですが,だからといって光源が滲みまくってふわふわ,というわけでもありません。その場の雰囲気をそれっぽく切り取っているように思います。

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