HEXANON 57mm F1.4 (その3)

 果物特集を意識したわけではないのですが,なんとなく果実のカットが集まっています。

ILCE-7S / HEXANON 1:1.4 f=57mm
57.0mm, F1.4, 1/1600, ISO 100 (+0.7EV), WB (Auto)
Oct. 20, 2021, 08:45:57

ただのミカンですが,雨上がりの水滴と半逆光の朝日で透明感がある画になっています。これを見ると開放でも意外にもすっきりして見えます。細かく見ればハイライトの輪郭にはハロがまとわりついているのですが,うるさくなくてむしろ優しい雰囲気を出しているように感じられます。

ILCE-7S / HEXANON 1:1.4 f=57mm
57.0mm, F4.0, 1/5000, ISO 1000 (-0.7EV), WB (Auto)
Jun. 18, 2021, 08:00:06

今度は梅です。ちょっとだけ色づいてきたところです。絞っているのでスッキリしていますが,ある種の柔らかさは絞っても感じられると思います。葉の葉脈などもちゃんと解像しています。

ILCE-7S / HEXANON 1:1.4 f=57mm
57.0mm, F1.4, 1/2500, ISO 250, WB (Auto)
Jun. 11, 2021, 06:56:19
今度は開放で色付く前の梅の実です。木漏れ日の点光源が玉ボケになっていますが,ちょっとうるさい感じです。被写界深度はとても薄くて,もともと丸い実にピントを合わせるのは難しいのに,加えて,開放ではかなり甘いためファインダー像でもピント位置がよくわからずシャッターを押すまでかなりストレスを感じます。でも,撮れた画を見るとそんなに甘いわけでもありません(比較の対象としてどういうレンズを念頭においているか,ということに依存しますが)。


ILCE-7S / HEXANON 1:1.4 f=57mm
57.0mm, F2.0, 1/100, ISO 100 (-0.7EV), WB (Auto)
Aug. 14, 2021, 08:26:26
1段絞っています。このカットだけ果実でないのですが,特に気にするようなことでもないかと。雨上がりで天気はあまりよくなかったはずですが,それでも木漏れ日の光源を背景にしたツタの葉の縁はカラーフリンジが見えています。しかし,ほとんど気にならないレベルで,1960年代後半に登場したレンズとして優秀な光学性能であるように思います。

ILCE-7S / HEXANON 1:1.4 f=57mm
57.0mm, F2.8, 1/500, ISO 100 (+1.7EV), WB (Auto)
Sep. 13, 2021, 11:28:07
最後はぶどうです。山梨ではよく見かける甲斐路という品種だと思います。このレンズは半逆光のときに透明感のある画が撮れるような気がします。オーバーにすると少し色があっさりしすぎるところもあるのですが,この透明感は捨てがたい,と思います。

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