SUPER ROKKOR 5cm F1.8 (その9)

取り留めのないカットが集まった,という感じです。何のポリシーもなく撮りためたカットを集めたらまったく脈略のないカットが集まっています。それにしてもずいぶんと散漫です。

LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / SUPER ROKKOR 1:1.8 f=5cm
50.0mm, F8.0, 1/180, ISO 1600 (-0.664EV)
Nov. 06, 2021, 10:02:24
ピアノです。グランドピアノの足。窓から差し込む陽とカーテンによる影が微妙な階調を作っています。ピアノの足も真っ黒ですが多少は階調が残っていて,暗部も粘っています。陽に光る埃までちゃんと写っていていいのか,悪いのかわかりませんが,午前の空気が写っている気がします。

LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / SUPER ROKKOR 1:1.8 f=5cm
50.0mm, F8.0, 1/180, ISO 320 (-1.33EV)
May 09, 2021, 08:18:29
もみじの影です。モノクロームなら影かなぁ,と思ってシャッターを切ってみました。現像が下手くそでハイライトの階調が少し飛んでいる感じになっています。でも,これはこれでいいかな,と自画自賛。

LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / SUPER ROKKOR 1:1.8 f=5cm
50.0mm, F1.8, 1/500, ISO 320 (-1.33EV)
Jun. 13, 2021, 15:28:13
黄色い花ですが,もちろん,モノクロームでは色はわかりません。雄しべがとても繊細に写っています。黄色い花は白く写るんだから背景は暗いところを選べよ,と言われそうです。ハイ,まったくその通りです。せっかく中央の花の雄しべが繊細に写っていてもまったく目立ちません。こういうのを失敗写真と言うのでしょう。うーむ。左上の点光源の玉ボケを見ると口径食がとても目立ちます。レンズが現役だった時代を考えると十分に大口径なのでこのくらいの口径食は気にしてはいけないと思います。気になるならこう言うレンズは使うなよ,って話なので。

LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / SUPER ROKKOR 1:1.8 f=5cm
50.0mm, F8.0, 1/250, ISO 320 (-1.66EV)
Jun. 13, 2021, 16:06:17
「いくどん」と横濱ラーメンとミッキーマウスなお姉さん(?)です。ピントは「いくどん」提灯ですが,F8まで絞っていますが,横濱ラーメンやミッキーお姉さんはほどよくボケています。もちろん被写体ブレじゃなくて,被写界深度の外にあるからボケています。レンジファインダー用のレンズは開放での大ボケよりも,F8前後で使うことを前提にしていてこのようなほんのちょっとのボケが自然に見えるように作られていたような気がします。「いくどん」に神経を集中していたら,たぶん,その周囲の認識の仕方はこんな感じなんじゃないか,と思わせる妙な説得力があります。

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