M-HEXANON LENS 28mm F2.8 (その4)

ふたたびM-Hexanon 28mm F2.8です。八ヶ岳の麓でのカットの続きです。

F8くらいまで絞っておき,目を引く物があれば二重像でおよそのところでささっとピントをあわせてどんどんシャッターを切る,というレンジファインダーによるスナップ撮影はとても楽しいものがあります。距離計とレンズの連動用カムが微妙にあってないようなので(Konica KMマウントとLeica Mマウントの微妙な違いなのか,単に私の使っている個体の問題なのかは判別不能です),なおさら,絞りを開く気にならない,というのもあります。絞って撮ると,実際にはそれほど解像度は高くないけれどもなんかシャープに感じます。等倍で比較してどうこう,ということをやらないので十分すぎる写りです。

LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / M-HEXANON 28mm F2.8
28.0mm, F8.0, 1/360, ISO 320 (-0.664EV)
Nov. 24, 2021, 11:14:39
白樺の木のザラザラ感がリアルです。等倍で見るとそんなに解像しているわけでもないのですが,画面全体で均質で隅でも乱れないため安定感があります。

LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / M-HEXANON 28mm F2.8
28.0mm, F8.0, 1/90, ISO 320 (-0.664EV)
Nov. 24, 2021, 07:43:36
なんでもない画ですが,空の諧調がとても豊かでモノクロならでは,という画になっています。暗部は潰れているように見えますが,レンズやカメラの性能よりも得られた画像のダイナミックレンジがjpegのダそれに収まらない,ということのほうが問題なのかもしれません。

LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / M-HEXANON 28mm F2.8
28.0mm, F8.0, 1/360, ISO 320 (-0.664EV)
Nov. 24, 2021, 11:22:19
現像が下手くそ,ということもあって暗部が潰れているように見えます。コントラストをもう少し下げればよいのかもしれませんが,このくらいのコントラストのほうが力強く見えるように思いました。モミの木の葉の一枚一枚がきちんと改造しています。

LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / M-HEXANON 28mm F2.8
28.0mm, F8.0, 1/1500, ISO 320 (-0.664EV)
Nov. 24, 2021, 12:18:04
最後は富士山です。コントラストが強くてなんだかよくわからん画になりまいsた。そもそもどれが富士山なんだ?って感じです。富士山を含む遠くの山々が霞んでいますが,実際にもこんな感じで見えていたように思います。そのような意味で,見たままを忠実に写しとることができるレンズだと思います。

コメント