M-HEXANON LENS 28mm F2.8 (その10)

年末恒例の東京シティフィルの第九特別演奏会に行ってきました。上野の東京文化会館大ホールです。コロナでしばらく演奏会には行けなかったので久しぶりです。このあと,年が明けるとすぐにコロナの第六波が来たので,第五波とのあいだの束の間でコロナが落ち着いたタイミングでした。そんなこともあって,少し気分が高揚しているようなところもありました。

例年,どうして暮れになると第九を聞くのだろう,という疑問を持ちつつも聞いていたりするわけですが,それを聞くことができるということのありがたさを再確認することになりました。

もちろん,演奏は素晴らしくよかったです。というか,そういう境界条件のもとでの演奏会ですから,いろいろな気持ちが高揚感に結びついていて悪かろうはずがないのです。

LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / M-HEXANON 28mm F2.8
28.0mm, F8.0, 1/45, ISO 8000 (-1EV)
Dec. 28, 2021, 18:27:22
こういう画を撮りたくて,色々やってみるのですが,いつもうまく撮れません。これもうまくいったわけではありませんが,滑らかな階調のつながりに助けられてなんとなく開演前のソワソワした空気と緊張した空気が混ざり合った独特の雰囲気が少しは写っているような気がしています。あくまでも自己満足ですが,写真はそれでよいので,これでよいのです。

LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / M-HEXANON 28mm F2.8
28.0mm, F8.0, 1/30, ISO 8000 (-1EV)
Dec. 28, 2021, 18:21:40
1枚目とは時間が前後しますが,ホールに着いた時のホール前の様子です。なんでもない鉄筋コンクリートの建物も夜になると昼間とは違った表情になります。これから演奏会にいくぞ,というちょっとした緊張感が夜にはあるように思います。これが夏だったら明るくて全然盛り上がらないような気がします。もちろん,夏は夏でよいし,昼公演だって好きなんですが。

LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / M-HEXANON 28mm F2.8
28.0mm, F8.0, 1/30, ISO 8000 (-1EV)
Dec. 28, 2021, 18:31:51
ホールのロビーです。いつもならロビーでちょっとコーヒーでも飲んで落ち着いてからおもむろに客席に向かうところですが,なんとなくまだそんな気分になりません。コロナで本当にいろいろなことが変わった,と改めて思います。

LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / M-HEXANON 28mm F2.8
28.0mm, F8.0, 1/45, ISO 8000 (-1EV)
Dec. 28, 2021, 17:28:00
さらに時間が前後しますが,上野へ行く前に新宿で寄り道をしたのでそのときのカットです。まるでもう夜中のようですが,まだ夕方の5時半です。

LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / M-HEXANON 28mm F2.8
28.0mm, F8.0, 1/125, ISO 320 (-1EV)
Dec. 28, 2021, 16:03:32
さらに時間が遡って夕暮れ時の新宿西口です。さすがに暗部はすっかり潰れていますが,完全に潰れないで粘っています。ものすごく解像度が高いわけではないのですが,ビルがシャープに写っていて解像感があります。たんに解像度が高いのがよいのであれば,もっとイマドキのレンズを使えばよいのであって,このちょっと柔らかいけどシャープな雰囲気はこのレンズでなくてはならないと思わせるだけの説得力があります。当然ながら,大昔のZeissのレンズの無闇に人を引き込むような解像感もちょっと足りないくせに説得力ともまた違うところが興味深いところです。

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