M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO (その3)

Olympus E-M5 Mk3といっしょに甲州市勝沼へぶどう狩りへいったときのカットです。ぶどうの写真ではなくてハーブ庭園へ行って少し歩き回ったときのものです。マイクロ4/3なので35mm判と同じ画角でも当然のように実焦点距離は半分なのでボケはかなり少なくなんでもくっきり写ってしまいます。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROはプロシリーズですがお値段はほどほどですし,キットレンズをバラしてヤフオクで転売する人も多いので買いやすいレンズです。ただ,この焦点距離で開放F値が4ですから,ボケはたいしたことはありません。35mm判センサーと同じ画角であればマイクロ4/3判でのボケ量は絞り2段分ほど違いますから35mm判のレンズに換算すると12-45mm F4は24-90mm F8相当ということになります。90mmでもF8だとそれほどボケません。しかし,被写界深度は深いですからピンボケしにくい,というよい点もあります。

そんなわけでピンボケ写真は少なく,ピント面はシャープに写っています。もともとOlympusのレンズは解像度指向なのでカリカリに解像する,ということもあるのでしょうけれど,ピンボケしないってことはレンズの性能以前に大事だという当たり前のことを再確認させてくれます。

E-M5MarkIII / OLYMPUS M.12-45mm F4.0
45.0mm, F4.0, 1/1000, ISO 200, WB (Auto)
Aug. 26, 2022, 10:15:24
ラベンダーです。手前の花にピントをあわせていますが,さすがに解像度が高くて立体的で浮き上がって見えます。背景のボケは少ないものの滑らかにボケていくのでとても自然です。とても現代的なレンズだと思います。

E-M5MarkIII / OLYMPUS M.12-45mm F4.0
45.0mm, F4.0, 1/1250, ISO 200, WB (Auto)
Aug. 26, 2022, 10:16:45
秋になると真っ赤になるであろうコキアです。ホウキギと言った方が正しいのかもしれません。どこにピントがあるのかよくわかりませんが,細い葉をきっちり解像しています。なんか分析的な画で見ていて疲れるような気がするのは自分だけでしょうか。

E-M5MarkIII / OLYMPUS M.12-45mm F4.0
35.0mm, F4.0, 1/1600, ISO 200, WB (Auto)
Aug. 26, 2022, 10:19:07
ズームレンズを使っているとついついズームの両端しか使わない,ということになりがちですが,めずらしく中間の焦点距離を使っています。めしべにちゃんとピントがきていて花弁のなかに落ちている花粉もきっちり写ってます。階調も豊かです。

E-M5MarkIII / OLYMPUS M.12-45mm F4.0
45.0mm, F5.6, 1/80, ISO 500 (-0.3EV), WB (Auto)
Aug. 26, 2022, 10:26:17
1段絞ってますが解像感は開放と違いがありません。それだけ開放からきっちり写っているということなのでしょう。イマドキの高性能レンズらしい特性です。何が撮りたかったのかよくわからん画ですが,石積みにピントが来ているところを見ると苔むした石に目をひかれたようです。石の表面の苔もきっちりくっきり写っています。

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