GR LENS f=18.3mm 1:2.8 (その8)

ほとんど1年ぶりくらいで持ち出したRicho GR IIIです。しかもそのときの写真をアップロードするのはその1年以上後,というなんだか時間スケールが危うい感じです。

いろいろと書類を持っていかねばならなかったので一眼カメラではなくコンデジを持っていくことにしてGR IIIを持って台北に行ってきました。もちろん写真をとるのが目的ではなく,お仕事での渡台です。

いつものように台北の松山空港についたらまっすぐ兄弟大飯店に向かいます。この写真を撮った2023年5月の時点ではこのホテルは普通に上等なホテルというレベルの値段でしたが,1年後の2024年は円安のおかげで超高級ホテルになっていました。いや,台湾元での値段は大きくは変わってないのですが,円が二束三文になったおかげです。円安万歳,物価高万歳と叫んでいる政府と日銀は正気なのでしょうか。それとも彼らは金貨で買い物をしているので,円安なんてまったく痛くも痒くもないのでしょうか。貧乏人だけがワリを喰うという典型のようなニッポンです。いまの政治に何かを求めるということ自体が無駄以外の何者でもないのでもはや何もいうべきことはありませんが,世界の5流国ニッポンの現状を政府が積極的に評価して喜ぶのを見ているとさすがに悲しくなります。

1年前はまだそんなに狂っていませんでしたし,写真からそんな世情が見えるわけでもありませんからどうでもよいといえばどうでもよい話です。

GR IIIで撮った写真に位置情報をexifに保存するためにはスマホのアプリが必要です。しかし,Pentax/Ricohのスマホアプリはなんだか使いにくい,というか,一度bluetoothで接続できたのに翌日には何をどうやっても接続できず,GPSの座標をexifに書き込めないという意味不明のワナにはまりました。カメラのメーカーは大手も含めてソフトウェアが弱い,というのはRicohに限らずカメラメーカーがこれまでハードウェアに特化して仕事をしてきたからなのかもしれません。カメラのユーザーインターフェースが使いやすいか,はもちろん重要ですが,仕事で使う場合はそれに加えてハードやソフトが確実に動いてくれなくてはどうしようもありません。ハードウェアのファームウェアは普通に動くにしても,スマホのアプリはいろいろな意味で残念な経験が多いように感じます。

台北滞在の最初の日はGPSの位置情報をexifに書き込めましたが,翌日以降はどうしてもbluetoothで接続できず位置情報を写真に残せませんでした。これまで長い間,Pentax/Ricohのユーザーであったので,もはやこういうトラブルはデフォルトで受け入れるのですが,それでもなんとか改善してほしいと思うのです。

無駄に前置きが長くなりましたが,以下,カメラの標準設定のもとでJpeg撮って出しです。

RICOH GR III / GR Lens
18.3mm, F4.0, 1/30, ISO 200, WB (Off)
May 20, 2023, 08:24:39
いつもの兄弟大飯店の部屋で目が覚めて,窓の外を眺めたときのカットです。そんだけ。朝から雨が降ってました。仕事先まで歩いてほんの2, 3分ですが,ちょっと気が滅入ります。台北は土地が高いので(東京よりずっと高いところも少なくない),ビルが密集していてビルとビルの隙間がたくさんあります。ホテルの部屋の窓から見える「隙間」は嫌いではありません。

RICOH GR III / GR Lens
18.3mm, F5.6, 1/200, ISO 200, WB (Off)
May 21, 2023, 12:28:03
カーブミラーと高級車,ってなんか面白いです。だからどうだ,ってのは何もありません。さすが,GR IIIはスナップシューターの名に恥じることなく,こんなとっさの状況でも普通にちゃんと写しとめてくれます。素晴らしい。

RICOH GR III / GR Lens
18.3mm, F5.6, 1/640, ISO 200, WB (Off)
May 21, 2023, 12:33:26
交差点の歩行者用信号です。いつも信号の中の人はせっかちに歩いています。静止画では彼 or 彼女の動きはわからないのですが。

RICOH GR III / GR Lens
18.3mm, F5.6, 1/50, ISO 200, WB (Off)
May 21, 2023, 12:22:26
手振れではありません。被写体ブレです。意図したわけではないのですが,思ったよりシャッタースピードが遅く,タクシーが速かっただけです。スナップ写真っぽい感じのカットになりました。

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