smc PENTAX-DA 12-24mm F4 ED AL [IF]

Ricoh Imaging smc PENTAX-DA 1:4 12-24mm ED AL [IF]

マウント:KAF
焦点距離:12-24mm
開放F値:4
絞り羽根:8枚
レンズ構成:11群13枚
最短撮影距離:0.3m
最大撮影倍率:0.12倍
フィルター径:77mm
質量:430g (カタログ値)

APS-Cセンサのデジタル一眼レフ用,開放絞り値F4通しの広角ズームレンズとして2005年10月に登場しました。既にディスコンになっているようですが,私はK-7といっしょに調達したように記憶しています。フィルム用のFAレンズはある程度手元にあったので望遠側はフルサイズ用のレンズを使い回すことができますが,広角側はいかんともしがたいので広角ズームは導入せざるを得なかった,というのが当時の考えでした。

K-7のファインダがイマイチ気に入らずあまり持ち出さなかった結果,このレンズも出番が少なくてほとんど使っていませんでした。しかし,最近,ふと魔がさしてGPS内蔵の貴重なカメラという言い訳をしてK-3iiを調達したので,K-3iiとともにこのレンズを久しぶりに持ち出してみました。

今治でのお仕事に持って行ったのですが,フードが大きくて邪魔になります。本体はそれほど大きいわけではないのですが,フードを逆付すると非常にかさばります。フードなしで使う気にはならないので別の場所にいれてコンパクトに荷造りしました。こういうことをするとすぐにフードを紛失してしまうのですが,荷物を小さくするためにはやむを得ません。仕事には今治でレンタカーを借りて車で小一時間ほどの場所へ行くので,仕事前と仕事帰りに少し寄り道をして写真を撮ってみました。当然ですが,仕事中はこのレンズ一本勝負でたいへん便利に使うことができました。仕事の写真は載せられませんので,それ以外のカットを少しだけあげておきます。

K-3 ii + smc PENTAX-DA 12-24mm F4でいつものようにjpeg撮って出し,です。

PENTAX K-3 II / smc PENTAX-DA 12-24mm F4 ED AL [IF]
12.0mm, F8.0, 1/1250, ISO 200 (-0.7EV), WB (Off)
Jul. 22, 2024, 17:36:03
遠見山城という小高い丘の上の城跡に建てられた展望台から瀬戸内海を望んでいます。半島の丘なので,陸地につながる南側以外は全部海に囲まれているのでこのカットがどちらを向いているのかよくわかりませんが,太陽の位置からすると西の方をみているようです。陸の部分がシルエットになるようにすこし露出を切り詰めていますが,中途半端だったようにも見えます。ISO感度はたいして高くないわりにはざらざらした質感で写っています。しかし,夕暮れ時の黄昏た感じはでているようにも思います。超広角ではもっと近くに被写体を置いて遠近感を強調するのが常道なのでしょうけれど,ただたんに,広く写ってよかったね,というだけの画になりました。でも雲の広がり感は超広角ならではかな...。

PENTAX K-3 II / smc PENTAX-DA 12-24mm F4 ED AL [IF]
14.0mm, F8.0, 1/400, ISO 200 (-0.7EV), WB (Off)
Jul. 22, 2024, 08:39:58
今治の周辺にお遍路さんのミニチュアコースがあるようで,お地蔵さんにちゃんと番号がついていてそれぞれお地蔵さんの名前も書かれています。ここは薬師如来だそうです。超広角ではなく普通(?)の広角域で撮っています。お地蔵さんは祠の中に住んでおられるので,頑張ったのですが,白い立て札とお地蔵さんをいっしょに写すことはできませんでした。白い札の表面のペンキの禿げた質感がリアルです。絞っているわりにはなんとなく甘い気がしますが,気のせいかもしれません。

PENTAX K-3 II / smc PENTAX-DA 12-24mm F4 ED AL [IF]
12.0mm, F11.0, 1/100, ISO 100 (-0.7EV), WB (Off)
Jul. 22, 2024, 08:38:00
広角端で撮ってます。ガッツリ絞っているわりにはなんとなく甘いようにも見えますし,四隅は少し流れています。等倍で見なければ目立たないので別に気にするようなレベルではないと思います。中央付近の手前の茂みというか木は葉っぱまでちゃんと解像していますので,こういう写りをするレンズなのでしょう。ちょっと,オールドレンズ感がでていて現在の最新型のレンズと比べてしまうとレンズの設計年代の古さを感じさせてくれます。

PENTAX K-3 II / smc PENTAX-DA 12-24mm F4 ED AL [IF]
24.0mm, F11.0, 1/200, ISO 200, WB (Off)
Jul. 22, 2024, 08:34:45
セミの殻です。望遠端で撮ってますが,たぶん,最短撮影距離で撮っていると思います。最大撮影倍率は0.12倍なのでこんなものでしょう。贅沢を言えば,もうちょっと寄れると嬉しいですが,一眼レフ用の超広角ズームにはないものねだりです。セミの殻にピントがちゃんときていて殻のまわりの産毛のようなものまできっちり解像してします。F11まで絞っていますが背景は少しボケています。白いペンキが剥げた後の木肌もリアルに写っています。

PENTAX K-3 II / smc PENTAX-DA 12-24mm F4 ED AL [IF]
24.0mm, F8.0, 1/80, ISO 100, WB (Off)
Jul. 22, 2024, 17:41:34
最初のカットとほぼ同じ場所から反対側の東の方を見ています。来島海峡大橋です。望遠端ですが橋は小さく写っています。言われなければ気が付かないんじゃないか,という感じです。季節や天気もあってか,空気が霞んでいるのかもしれません。遠景のボワっとした写り方はレンズの解像性能の問題だけじゃないように思います。そうは言っても,来島海峡大橋の主塔を渡るメインケーブルはちゃんと解像してます。さすがに桁を吊るワイヤ(ハンガーロープ)はまったく写ってませんが。

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