HD PENTAX-DA 20-40mm F2.8-4 ED Limited DC WR (その3)

東京港の国交省の某埠頭に新型の台船が接岸していて,この台船の見学会がありました。マリコン(海洋土木が得意なゼネコンのこと)大手の不動テトラが新たに建造した400t吊の超大型クレーンを装備した台船です。国交省経由でお誘いがあった人にお誘いを受けたのでノコノコついていきました。

PENTAX K-3 II / HD PENTAX-DA 20-40mm F2.8-4 ED Limited DC WR
40.0mm, F8.0, 1/640, ISO 200 (-0.3EV), WB (Off)
May 22, 2025, 11:06:44
でかい船であることは想像していたので超広角レンズを持っていくべきだろうと思いつつ,調達したばかりの20-40mm Limitedを使いたくてこのレンズを持っていきました。どうでもいいですが,台船の名前がFT400ってベタすぎです。不動テトラの400tっていう意味をそのまんま繋げただけの名前でわかりやすいですが,もうちょっと親しみが持てる名前をつけたらよいのに,と勝手に思いました。絞ればふつうに解像します。当たり前のまっとうなレンズです。

PENTAX K-3 II / HD PENTAX-DA 20-40mm F2.8-4 ED Limited DC WR
20.0mm, F8.0, 1/640, ISO 100 (+0.3EV), WB (Off)
May 22, 2025, 11:02:21
400tも吊れるクレーンです。当然のように一番広角側ですが35mm判換算で30mmですから画角が狭くて苦しい戦いです。天気が悪くて冴えない感じですが,鉄の質感がちゃんと伝わってくる描写です。

PENTAX K-3 II / HD PENTAX-DA 20-40mm F2.8-4 ED Limited DC WR
20.0mm, F8.0, 1/400, ISO 100 (+0.3EV), WB (Off)
May 22, 2025, 11:00:02
甲板には神戸港のタグボートが置いてありました。タグボートは小さくて力持ちなので小さいことは織り込み住みですが,FT400の甲板に載っていると,想像以上に小さく見えてしまいます。絞っている割にはどこにピントがきているのかよくわからない手ぬるい画になっています。たぶん一番手前のタグボートの「甲子園」にピントをあわせているのでそれよりも遠い部分が全部被写界深度の外になっちゃったのでしょう。写真撮影の技術があからさまに未熟であることがバレてしまいます。

PENTAX K-3 II / HD PENTAX-DA 20-40mm F2.8-4 ED Limited DC WR
20.0mm, F8.0, 1/500, ISO 100 (-0.3EV), WB (Off)
May 22, 2025, 11:04:59
クレーンの後ろにはテトラちゃんだかテトラくんだかよくわかりませんが,不動テトラのキャラクターが描かれていました。曲がりなりにも業界の関係者であるので気持ちはわかりますが,普通の市民にこれが伝わるのかどうか,ちょっと不安になります。20mm, F8でほぼパンフォーカスって感じです。Limitedレンズであることの必然性はほとんど感じられなくて,安物のズームレンズでも同じような画は撮れそうです。でもそんなことを言うと不幸になるので余計なことは一切考えません。

見学では協力会社の方も含めて台船のそれぞれの部分を担当する方が詳しく説明をしてくださって,アホな質問にも丁寧に答えてくださいました。私にとって特に印象に残ったのはバッテリー室でした。台船なので自力で航行することはできませんが,スラスターを装備しているのでかなり波が高くても姿勢を安定させることができるそうです。スラスターが電動モーターという高級仕様で発電機と大量のリチウム電池(たぶんリン酸鉄リチウムイオン電池)を積んでいて船底の電池室は巨大なインバーターと電池で埋まっていました。台船自体が大きいので船室にも余裕があって素敵です。女性用の船室もあって洗濯機なども女性専用で使えるようになっているという当たり前ではりますが,いかにも現代的な仕様にも感心しました。キッチンと食堂も広くて明るくてとても素敵です。船で長距離を航海すると食事くらいしか楽しみがないので食堂やキッチンが充実しているのはとてもよい船だと思いました。

いろいろな意味で勉強になる見学でした。

ありがとうございました。> 某国交省&不動テトラさま

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