Nikon NIKKOR Z 40mm f/2 (SE)


NIKON Z f / NIKKOR Z 40mm f/2
40.0mm, F2.2, 1/800, ISO 400 (+1EV), WB (0 0)
Aug. 30, 2025, 11:49:24.98+08:00

Nikon NIKKOR Z 40mm 1:2 SE
マウント:Z
焦点距離:40mm
開放F値:2
絞り羽根:9枚
レンズ構成:4群6枚
最短撮影距離:0.29m
最大撮影倍率:0.17倍
フィルター径:52mm
質量:170g (カタログ値)

これまでオールドレンズの母艦としてSony α7S (ILCE-7S)を使っていました。古いレンズの分解脳を考えれば高画素のカメラよりも感度が高いほうがよい,と考えたからです。α7Sはよいカメラだと思いますし,不満は全くないのですが,スマートフォンとの連携ができなくて位置情報をEXIFに残せないのが不便でした。個人的には写真に位置情報が入っていることはかなり優先順位が高い要求項目です。

その後,いろいろ血迷ってα7III (ILCE-7M3)とかα7CII (ILCE-7CM2)を調達しているのですがオールドレンズをこれらのカメラにつけて使ったことは実はありません。そういう意味ではオールドレンズを使う上ではα7Sで十分に満足しているということの裏返しでもあります。

しかし,これらのα7シリーズのカメラは電気接点がないレンズについては絞り情報などをexifには残せません。そのため,android用のアプリケーションを使って絞り値とレンズ名をメモしていました。全ての撮影でいちいち撮影情報を入力してられないので,絞り値を変更したときだけその値を入力し,後処理でexiftoolを使って自動的に絞り値を書き込むようなスクリプトを書いて使っていました。

ヘリテージデザインという触れ込みでNikon Zfが登場して,いかにもオールドレンズと相性がよさそうな姿をしていました。特にどうってことはないと思ってスルーしていたのですが,ファームウェアのversion 2で電子接点のないレンズの絞り値を手動で設定すればexifに書き込むという機能が追加されました。レンズ名も自分で設定してそれをexifに書き込むことは最初のファームウェアからできていましたが,絞り値を書き込んでくれると云う機能は画期的でした。Zfと近い時期に登場したZ6IIIやZ5IIにはこの機能はないようなのでオールドレンズを使うことを前提としたZfならではの機能としてリリースされたのだと思っています。このファームウェアと相前後してNikonの夏のキャッシュバックが始まったうえに,仕事が忙しくて理性がぶっ飛んでいたこともあって気がついたら新品を買ってしまいました。

新品でカメラを買ったのは久しぶりといっても,普通の人の感覚では十分に頻繁すぎると思いますが,自分的には久しぶりでした。たぶんPanasonicのLUMIX GH-5II以来のはずです。

Zfを買うにあたってZマウントレンズがないのは悲しい,と思ったので40mm F2つきのレンズキットを買いました。結局,すぐに標準ズームのZ 24-70mm F4 Sを買ってしまうので自分で何を言ってるのかわからないレベルです。

Z 40mm F2はブラックの愛想のない顔をしたモデルが2021年10月に登場しています。その後,Zfcが登場してヘリテージデザインに似合うレンズとしてSE (special edition)が2023年1月に登場します。Zfの登場が2023年10月なのでZfの登場を見越してSEが発売されたのかもしれません。

レンズは4群6枚の構成なのでダブルガウス型かと思っていましたが,後群にレンズが多く配置されている非対称な構成で非球面レンズが2枚も使われています。単なる飾りにすぎないシルバーのリングが配されることで妙にクラシカルなイメージになるのは不思議です。オリジナルのブラックのモデルよりも値段が高いことを正当化できるかどうか微妙な違いですが,Zfで使うならSEモデルかな,と思わせてくれます。こうなると写りなんてどうでもよくなってきます。

最初のカットは台湾の中壢の市場の八百屋です。中央の茶色い小さな実が束になって売られている龍眼にピントをあわせています。ちょっとだけ絞ってますが被写界深度は思ったよりも浅く,ピント面はとてもシャープです。そのため立体感があります。Nikonのレンズの写りって立体感があるよなぁ,という印象を持っていますが,私のなかの妄想どおりという感じの写りです。ニンニクを選んでいるおばさんのピンクのヘルメットが妙に素敵です。

NIKON Z f / NIKKOR Z 40mm f/2
40.0mm, F8.0, 1/1250, ISO 400, WB (0 0)
Aug. 31, 2025, 15:20:40.13+08:00
MRTの高鉄桃園駅からの風景です。高鉄(日本の新幹線仕様のものが導入された)との乗り換え駅で,桃園空港からMRTが開通して高鉄に乗り換えることができるようになったのでとても便利になりました。MRTでも高鉄でも台北まで行けるのでとても便利になったので桃園駅周辺には高層マンションがたくさん建設されています。高鉄が開通するまではただの畑や田んぼの野っ原だったのですがいつのまにか人がたくさん住む街になって,マンションの価格も高騰しているそうです。さすがに中距離にピントをあわせていて絞りもF8まで絞っているのでパンフォーカスになっています。MRTの高架のコンクリートの質感がとてもリアルです。

NIKON Z f / NIKKOR Z 40mm f/2
40.0mm, F2.8, 1/6400, ISO 400 (+1/3EV), WB (0 0)
Aug. 03, 2025, 08:51:33.54+09:00
通路ぞいに近所の方がいろいろな花を植えておられるます。何の花かよくわかってないのですが,枝の先端部分の葉が変身(?)して花のように見えます。ちゃんとピントが来ているところにはとてもシャープです。40mm F2はプラスチックマウントでチープな作りで値段もそれほど高価ではありませんが,写りはまったく不満がありません。短距離にピントをあわせていることもあって被写界深度はかなり薄い印象です。ボケは素直でうるさくありません。(イマドキのレンズとしては)安くてよく写って,もうこれだけでいいんじゃないか,という気分になるレンズです。といいながら,ちゃっかり標準ズームを買っちゃったんですが...。

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