MC MACRO ROKKOR-QF 50mm F3.5

MINOLTA MC MACRO ROKKOR-QF 1:3.5 f=50mm
マウント:SR
焦点距離:50mm
開放F値:3.5
絞り羽根:6枚
レンズ構成:4群6枚
最短撮影距離:0.23m
フィルター径:55mm
質量:345g (公称),329.65g (実測値)

マクロレンズなのにボケもよい,というのがこのレンズの評判のようですが,まずはマクロレンズとしてどんな感じか試してみました。

このレンズに関する能書きはこちら

以下,SR --> Leica MマウントアダプターとヘリコイドつきのLeica M --> Sony Eマウントアダプタを使ってMC MACRO ROKKOR-QF 50mm F3.5 + Sony a7sで,いずれもjpeg撮って出しです。

F5.6?, 1/60, ISO 500
Nov. 10, 2019
まずは吉祥草(きちじょうそう)です。今の自宅のリフォームが完成した時にお隣さんがお祝いに吉祥草の苗をくださいました。この草はこれを植えている家に吉事がある時にのみ花が咲くという俗説(伝説?)があるそうで,縁起をかついでこの草をくださったものです。植えておいたら根付いて最近は随分と増えて今の季節には可愛い花を咲かせます。幸いなことに我が家は毎年吉事に恵まれているようです。

ほぼ最短距離での撮影だったと思いますが,少しだけヘリコイドを使って寄っているかもしれません。手持ちで無理やり撮っているのでピントが厳しく,本当は一番上の花の一番手前の雌しべにあわせたつもりだったのですが,実際にはその下の花の左側の雌しべにピントが来ています。どこにもピントがないよりはbetterなのでまぁ,これはこれでよいのかもしれません。さすがに,このくらいの撮影倍率での手持ち撮影には無理があります。いや,そんなことはわかっているのですが,その場に三脚がなければ根性で撮るしかありません。

F5.6, 1/60, ISO 800 (+1.0)
Nov. 10, 2019
次は,オフィスに転がっていたノギスです。今度は三脚を使って真面目に(?)撮ってみました。ほぼ最短撮影距離での撮影ですのでたぶん,0.5倍くらいのはずです。

F5.6, 1/60, ISO 1000 (+1.0)
Nov. 10, 2019
マウントアダプタのヘリコイドを使ってレンズ単体での最短撮影距離よりも少し近づいてみました。ヘリコイドの繰り出し量が6〜7 mm程度なのでレンズ単体とたいした違いはありません。長手方向で13 mmほど撮影範囲が狭くなっているので,おおまかな比例計算をすると,撮影倍率は0.6倍程度になっているのではないかと思われます(画面全体にノギスのメモリ部分を入れなかったのは失敗でした)。もともとエクステンションチューブを使って等倍撮影することを想定している光学設計なので,ヘリコイドで少し近づいたくらいでは描写に問題が出るようなことはありません。ノギスの表面のキズなどマクロレンズらしくシャープに写っています。

F5.6, 1/60, ISO 4000 (+1.0)
Nov. 10, 2019
これも職場に転がっている電子機器の基板です。ほぼ最短撮影距離で倍率はほぼ0.5倍です。地震計からの出力電圧を増幅するインスツルメンテーションアンプ(INA121U)とそのゲインをコントロールするチップ抵抗(391が2個と752が1個)の部分を狙っています。ピントは「752」と書かれているチップ抵抗にあわせています。

F5.6, 1/60, ISO 4000 (+1.0)
Nov. 10, 2019
さらにマウントアダプターのヘリコイドを使って少し寄っています。ピントは同じくチップ抵抗の「752」に合わせています。少し撮影倍率が大きくなっているのがわかります。半田の表面のちょっとザラザラした質感もよく表現されています。

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