E 55-210mm F4.5-6.3 OSS (その2;ハルちゃん)

α7sをオールドレンズの母艦として使っているところへ,α7iiiとα6400まで調達してEマウントの沼にどっぷりとつかってしまったのは,これらの世代のカメラから動物瞳AFが使えるようになったからです。先にα7iiiを使って動物瞳AFはかなりよい感じでしたのでセンサーが小さくて望遠に有利なα6400も追加しました。

そんなわけで,これら3台のαシリーズをまとめて持ち出してあれこれ試してみたのですが,犬を走らせて動物瞳AFも試して見ました。かなり広い場所なので中望遠以上の焦点距離でないと芝生を撮っているのか犬を撮っているのかわからなくなってしまいますので,まずは,α6400 + SEL55210で走り回る犬を狙って見ました。

結論から言うとかなり残念な結果で,特に望遠端の210mmでは富士山の写真でも見られたととおり,かなり甘いことに加えて,ピンボケなんだか,手ブレなんだか,被写体ブレなんだか,よくわからない微妙なカットが量産されてしまいました。もちろん,カメラの設定が適切でなかったのかもしれませんし,動物瞳AFの使い方を間違っているのかもしれませんので,カメラやレンズが悪いのではないかもしれません。

カメラの連写の設定を高速にするとシャッターは切れますがほとんどがピンボケになり,低速にすると,犬がボールを拾って戻ってくるまでの間にほとんどシャッターがきれず最初と途中と最後の3枚だけ,という感じになってしまいます。結果として中間の連写速度を選んでピントとシャッターのバランスに期待するしかなくなります。

また,望遠端では全てのカットで微妙にピントをはずしており(被写体ブレが大きいのかもしれません),なんとか残ったのが100mm弱(35mm判換算で150mm弱)の焦点距離で撮ったカットでした。連写をするので大量のデータが残りますが,そのなかからちゃんと写っているものを選ぶのは結構たいへんです。

もちろん,MFでは全力疾走する犬の目にピントを合わせることはおろか,顔のあたりにピントを持ってくるだけでもほとんど不可能ですから(私の場合),ほとんどのカットが顔のあたりにはピントがきているだけでも凄いというべきなのかもしれません。文句をいっちゃいけませんね。

89mm, F5.6, 1/1250, ISO 100, WB (Auto)
Mar. 12, 2020
というわけでなんとかピントがきたカットがこれです。たぶん,このような向きでちょっとゆっくり走っている状態だと動物瞳AFで追いかけられるようでした。

89mm, F5.6, 1/1250, ISO 100, WB (Auto)
Mar. 12, 2020
ピントはかなりがんばっているのですが,少し被写体ブレしているようです。このくらいの焦点距離でシャッタースピードが1/1250なので普通は手ブレしないと思いますが,芝生もブレているので犬を追ってカメラを動かしていることで手ブレしているのかもしれません。もう少し寄りたいところですが,あまり望遠側の焦点距離を使うと今度はボケボケ写真ばかりになってしまいます。私の技術ではこのくらいの焦点距離が限界のように思いました。

95mm, F5.6, 1/1000, ISO 100, WB (Auto)
Mar. 12, 2020
これも少しブレています。とはいえ,全力疾走している犬にこれだけピントが来るのはやはりすごいことだと思います。どうでもよいですが,走っているときにこんなに耳がバタバタしているとは知りませんでした。


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