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Carl Zeiss Sonnar 1:2 f=50mm
マウント:Contax C
焦点距離:50mm
開放F値:2
絞り羽根:11枚
レンズ構成:3群6枚
最短撮影距離:0.9m
フィルター径:40.5mm
質量:135.64g (実測値)
Rokkorレンズのあと,Hexanonレンズを順調に(?)連載してきたところに,突如乱入してきたContaxレンジファインダー用(Contax Cマウント)レンズです。このレンズはシリアルナンバーから1953年から1959年の間の比較的早い時期にCarl Zeiss, Oberkochen, West Germanyにおいて生産された個体であると想像されます。カラーフィルムは存在していたけれどもまだ一般的ではなく,黒白フィルムを使うのが普通だった時代のレンズです。
一眼レフカメラの台頭とともに,バックフォーカスを長くとれないSonnarタイプのレンズは標準域の焦点距離から淘汰されてしまいます。デジタル時代になって,ミラーレス一眼カメラはフランジバックが短いおかげで再び標準域でSonnarが使えるようになりました。
とはいえ,モノクロ時代のレンズはモノクロで使いたい,という意味不明のこだわりに加えて,カラーフィルターがない「本物(?)」のモノクロームのデジタルカメラで使ってみよう,というわけでLeica M Monochrom (Typ 246)にベネズエラ製のAmedeo Contax RF to Leica M Adapterを介して取り付けて使ってみました。マウントアダプター は内爪,外爪のどちらにも使える通常タイプを調達するつもりだったのですが,とあるところで内爪専用のモデルの中古が出ていたためうっかり手を出してしまいました。内爪専用モデルは最短撮影距離が60cmまで近づけるので(通常タイプは90cm),寄れるのはとてもうれしいのです。
このレンズに関する能書きはこちら。
以下は,Leica M246 + Sonnar 50mm F2でjpeg撮って出し,です。
M246の設定はデフォルト設定のままでコントラストは「中」にしています。一見して眠いようにも感じるのはコントラストがやや低いからかもしれません。開放でもピント面はシャープに見えますが,等倍でみると現代のパキパキのレンズとは比較にならないくらい甘いです。ピントを外したのかと思うくらいですが,たぶんこの当時のレンズとしては十分すぎる性能であったのではないでしょうか。
そもそも,パキパキの絵が欲しければイマドキのレンズを使えばよいだけなので,古いレンズを使う意味がそもそもないという話になってしまいます。
ほどよい甘さはハルちゃんの毛の柔らかいフワフワな感触が伝わってくる描写です。
これも開放です。手前から2つめの垂木の先端にピントを合わせています。一見,シャープですが,等倍ではかなり甘いです。でも,これでよいのだと思います。滑らかなボケと自然な立体感はとても魅力的です。
モノクロ写真を真剣に撮ったことがないのでどういう絵がモノクロにマッチするのか勘所がわかっていません。基本的にコントラストと形を楽しむべきものだと理解で撮っています。ペデストリアンデッキへの階段の形とバスターミナルの影がおもしろいと思ってシャッターを切りました。
マウント:Contax C
焦点距離:50mm
開放F値:2
絞り羽根:11枚
レンズ構成:3群6枚
最短撮影距離:0.9m
フィルター径:40.5mm
質量:135.64g (実測値)
Rokkorレンズのあと,Hexanonレンズを順調に(?)連載してきたところに,突如乱入してきたContaxレンジファインダー用(Contax Cマウント)レンズです。このレンズはシリアルナンバーから1953年から1959年の間の比較的早い時期にCarl Zeiss, Oberkochen, West Germanyにおいて生産された個体であると想像されます。カラーフィルムは存在していたけれどもまだ一般的ではなく,黒白フィルムを使うのが普通だった時代のレンズです。
一眼レフカメラの台頭とともに,バックフォーカスを長くとれないSonnarタイプのレンズは標準域の焦点距離から淘汰されてしまいます。デジタル時代になって,ミラーレス一眼カメラはフランジバックが短いおかげで再び標準域でSonnarが使えるようになりました。
とはいえ,モノクロ時代のレンズはモノクロで使いたい,という意味不明のこだわりに加えて,カラーフィルターがない「本物(?)」のモノクロームのデジタルカメラで使ってみよう,というわけでLeica M Monochrom (Typ 246)にベネズエラ製のAmedeo Contax RF to Leica M Adapterを介して取り付けて使ってみました。マウントアダプター は内爪,外爪のどちらにも使える通常タイプを調達するつもりだったのですが,とあるところで内爪専用のモデルの中古が出ていたためうっかり手を出してしまいました。内爪専用モデルは最短撮影距離が60cmまで近づけるので(通常タイプは90cm),寄れるのはとてもうれしいのです。
このレンズに関する能書きはこちら。
以下は,Leica M246 + Sonnar 50mm F2でjpeg撮って出し,です。
LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / Sonnar 1:2 f=50mm
F2.0, 1/30, ISO 500
Jul. 19, 2020
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そもそも,パキパキの絵が欲しければイマドキのレンズを使えばよいだけなので,古いレンズを使う意味がそもそもないという話になってしまいます。
ほどよい甘さはハルちゃんの毛の柔らかいフワフワな感触が伝わってくる描写です。
LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / Sonnar 1:2 f=50mm
F2..0, 1/45, ISO 640 (-0.3EV)
Aug. 02, 2020
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LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / Sonnar 1:2 f=50mm
F16.0, 1/500, ISO 320
Aug. 01, 2020
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M246は露出のオートブラケットを設定すると,標準露出からアンダー,標準,オーバーという具合に連写してくれるのは結構なのですが,exifデータを見ると,Exposure ModeとしてAuto bracketという設定が残っているのですが,ブラケットしたすべてのカットにおいて露出補正値が残りません。標準露出から露出補正をしてからブラケットするとそのブラケットする前の補正値はexifに残ります。なんとも謎な仕様ですが,アンダーでもオーバーでも同じ露出補正値が記録されていて,シャッタースピード(またはISO)の数字が違うカットが並ぶというのはちょっとなぁ,と思います。
上のカットでもバスの後ろ半分はほぼ真っ黒に見えますが,それなりに残っていてトーンカーブを補正すると暗部のディテールを見せた絵にすることができます。レンズの性能として暗部はかなり粘るように思います。逆に白飛びをするとディテールを知ることはできませんので,ダイナミックレンジが少々狭くなるもののアンダーよりで残しておくとあとからの加工にも耐えられそうです。
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