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KONICA HEXANON AR 50mm F1.7 (後期型)
マウント:AR
焦点距離:50mm
開放F値:1.7
絞り羽根:6枚
レンズ構成:5群6枚
最短撮影距離:0.55m
フィルター径:55mm
質量:205.76g (実測値)
1973年に最初のタイプがリリースされ,少しずつ変更が加えられて3代目にあたる後期型の個体です。最短撮影距離が55cmと少し長く,開放F値は1.8ではなく少しだけ明るいぞ感を醸し出しているF1.7。1970年代に入って工業製品のコストを考えるという普通のことが行われるようになった頃のモデルです。それ以前のそこはかとなく漂う無駄を許容するような余裕を削ぎ落とした合理的な設計がされるようになった時代にはいったのだと思います。
レンズとして普通に写るレンズでカメラのセットレンズとして,また廉価版の標準レンズとして必要十分な性能の工業製品です。何か,突出したものがあるか,というとそういうわけではなくて,たいして珍しいわけでもなく,不人気なマウントの普通すぎるレンズという立場に甘んじているようなレンズです。
しかし,こういうちょっと暗めの中口径レンズは設計に無理がないぶん,写りが素直,とよく言われます。このレンズがそのようなステレオタイプな性質をもっているのか,というのも興味があるところですし,上位機種の50mm F1.4との違いもわかると面白そうです。
このレンズに関する能書きはこちら。
以下,ヘリコイドつきのLeica M --> Sony Eマウントアダプタを使ってHEXANON AR 50mm F1.7 + Sony a7sで,いずれもjpeg撮って出しです。
いつものコケのカットです。中心部のピント面はシャープです。手前のボケはちょっとゴツゴツした印象です(あんまり意味がわからんけど...)。
F1.7, 1/2000, ISO 50, WB (Auto)
May 14, 2020
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これまたいつものちょっと逆光のカットです。森の木のあたりのコントラストが落ちているようにも見えます。ひょっとするとカビやクモリの影響があるのかもしれません。周辺は少し流れていますが,もともとピントから外れているのであまりよくわかりません。
F11.0, 1/200, ISO 100, WB (Auto)
May 14, 2020
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はい。これもいつものように埃がバッチリ写ってます。ちょっと大きい埃が幅をきかせています。絞っているので,周辺光量落ちはほとんどわかりません。また,建物のレンガ風タイルの目地などもちゃんと解像しています。
F2.8くらい?, 1/320, ISO 100, WB (Auto)
Jun. 28, 2020
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マウントアダプタ のヘリコイドを使って少しだけ最短撮影距離よりも短いところで撮ったかもしれません。何の変哲もない画ですが,ピントがきている中央左手前の花の立体感はかなりいい感じです。後ろボケは少し取り止めがないちうか,色が滲んだような感じです。
F11.0, 1/60, ISO 250 (+0.7EV), WB (Auto)
May 13, 2020
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これも埃がひどいカットですが,夕陽で輝く塔の壁はきちんと解像しています。あまり解像感を強調しないけど本当はちゃんと解像している,というバランスがこのレンズの優しい写りにつながっているのかもしれません。。
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