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Leica M Monochrome (Typ246)にマウントアダプタなしで使えるレンズはないか,と思って手元にあるレンズを調べたところ,Leica MマウントのレンズはこのM-Rokkor-QF 40mm F2の1本しかないことに今更ながら気がつきました。もともとMinolta-Leiz CL用のレンズだったので,Typ246のファインダーには当然のように40mmのフレームはありません。また,レンズの距離計連動カムが平行カムではなく傾斜カムなので,距離計の精度が保証されない,ということになっています。
そんなわけで,由緒正しいLeica Mマウントレンズであるにもかかわらず,マウントアダプタを使って他マウントのレンズをくっつけて使うこととあまり変わらない程度に邪道感が漂います。でも,レンズそのものはよいレンズだと思いますし,距離計の精度も個人的にはあまり気になりません。それに,いざとなればライブビューでピントあわせとフレーミングをすればよい,という気楽さがTyp246にはあります。
1973年登場のレンズなので既にカラーフィルムが一般的になっていた時代でカラー写真を前提としたレンズであるはずです。ですから,わざわざモノクロームでとる必然性もないのですが,私の中でLeicaマウントレンズはモノクロで漢っぽいことになっているので,Typ246でちょっと撮ってみました。
以下,カメラ(Typ 246)のデフォルト設定でのjpeg撮って出し,です。
LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / M-ROKKOR-QF 40mm F2 F8, 1/125, ISO 320 (-0.7EV) Aug. 22, 2020 |
普通のものが普通に写る普通さは実はとても凄いことです。普通だと感じるのは空気感が写し込まれているからでしょうか。M-Rokkorのマトモというか普通っぷりがとても素敵です。
LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / M-ROKKOR-QF 40mm F2 F11, 1/90, ISO 320 (-0.7EV) Aug. 22, 2020 |
縮小されているのでよくわからないかもしれませんが,隙間から見える背後のマンションのベランダのタイルが一枚一枚解像しています。これはカメラが最初からモノクローム仕様でRGBの補間を必要としていないために細部が滲まないためだと思われます。カメラの性能に十分に対応していると云う意味でレンズの性能の高さも理解できます。
LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / M-ROKKOR-QF 40mm F2 F11, 1/125, ISO 320 (+0.3EV) Aug. 29, 2020 |
とてもすっきりとした抜けの良い描写です。もちろん絞っているから,というのもありますが,レンジファインダーではたぶん絞って適当に目測でピント合わせしてどんどんシャッターを切る,というのが普通でしょうから,これがこのカメラとレンズにとって普通のことなのだと思います。近景から遠景まで至極真っ当に写っています。
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