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HEXANONのARマウントのマクロレンズです。ARマウントのマクロレンズはベローズ用の105mm F4を別にすると普通のタイプはこれだけだったと思います。単体で0.5倍まで,セットのエクステンションチューブを使うと等倍まで,というものです。被写体が近くて距離環を回してレンズを繰り出していくとどんどん暗くなります。開放F値が3.5なのは無限遠の時だけです。Carl ZeissのFlektogon 35mmと同じパターンです。
Flektogonはマクロレンズではないので,たんに寄るだけですが,Macro-HEXANONはエクステンションチューブが使えるマクロレンズですので,さらにもうひとヒネリあります。エクステンションチューブにレンズ本体を取り付けるとカメラに取り付ける上下が逆になります。レンズ本体を単体でカメラにとりつけると絞り環は3.5から刻印されているのが見えるようになっていますが,レンズ本体のもともと裏(下)側だった部分にはF5.2から刻印されています。そのためエクステンションチューブを挟むとF5.2から刻印されている部分が表(上)側にきます。
等倍まで近づくと開放F値は7まで暗くなるようです。相当暗いです。普通は三脚を使うべきものなのであまり気にしないのかもしれません。ミラーレスで使うなら感度を上げればどうにかなるので,それはそれであまり気にしなくて良さそうです。
ILCE-7S / Macro-HEXANON AR 55mm F3.5 F3.5, 1/100, ISO 100 (-0.7EV), WB (Auto) Oct. 11, 2020 |
まずは,いつもの場所で。いつも(他のレンズのサンプル)は天気がよい日のカットを載せることにしているのですが,天気の良い日にこの場所に行かなかったようで,曇りの日のカットしかありません。ちょっとコントラストが低いのは天気のせいもあります。
コントラストが低いといっても,このカットを見るとむしろ曇り空の柔らかい光のほうがレンズと相性がよいのではないか,と思ってしまいました。マクロレンズだけあって解像感は十分にあります。縮小画像ではわからないかもしれませんが,ツタの葉から伸びるクモの糸も綺麗に解像しています。もちろん,イマドキのバキバキのレンズとは全然違います。この写りは好きなタイプです。
ILCE-7S / Macro-HEXANON AR 55mm F3.5 F3.5, 1/60, ISO 320 (-0.7EV), WB (Auto) Oct. 21, 2020 |
ILCE-7S / Macro-HEXANON AR 55mm F3.5 F11.0, 1/500, ISO 100, WB (Auto) Oct. 11, 2020 |
ILCE-7S / Macro-HEXANON AR 55mm F3.5 F3.5, 1/640, ISO 100 (-0.7EV), WB (Auto) Oct. 11, 2020 |
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