Topcor-S 5cm F2

 Tokyo Kogaku Topcor-S 1:2 f=5cm (中期型;黒絞り)

マウント:L39
焦点距離:50mm
開放F値:2
絞り羽根:10枚
レンズ構成:4群6枚
最短撮影距離:1m
フィルター径:40.5mm
質量:281.38g (実測値)

 東京光学がバルナックライカコピーのレオタックス用に供給した標準レンズです。白鏡筒の前期型,絞り環だけが黒くなった中期型,黒鏡筒の後期型の3つのタイプがあります。topcorのL39の標準レンズのなかでこの中期型がもっとも優れた描写である,という意見もあります(たとえば,Topcon Club)。また中期型が最後の真鍮製鏡筒のf2レンズとなったようです。

この個体は絞り羽根が少し変形していて絞りを閉じていくと開口部の形状が歪になることがあります。あまり実写には影響はなく,そのぶんお安く入手できたのでよかったかな,と思っています。

このレンズに関するウンチクはこちら

以下,L-M変換リングを介してTopcor-S 1:2 f=5cm + Leica M Monochrome (Typ 246)にて,いずれもjpeg撮って出しです。

LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / Topcor-S 1:2 f=5cm
F2.0, 1/1000, ISO 320 (-0.3EV)
Aug. 08, 2020
暗部まで階調が残っています。開放でもピント面の木肌の質感はとてもリアルです。

LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / Topcor-S 1:2 f=5cm
F8.0, 1/90, ISO 320 (-0.3EV)
Aug. 08, 2020
手前の茎や葉にハロが少しまとわりついていて柔らかく見えます。絞っていますが,近景にピントをあわせると背景は柔らかくボケます。電車のヘッドランプは絞り羽根の形で光芒がでています。

LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / Topcor-S 1:2 f=5cm
F8.0, 1/360, ISO 320 (-0.332EV)
Aug. 08, 2020
ピント面は立体感のある写りです。草の茎の産毛のようなものまできちんと解像しています。絞れば当然のこと,なのかもしれませんが,レンズの開発年代を考えるととても立派です。背景のボケも滑らかでとても自然です。

Topcorレンズの評判に違わないいい感じの写りです。

コメント

  1. Hello,
    I'm very interested with this lens,
    if you want to sell it please let me know,
    thank a lot.

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  2. Thank you for your message. Sorry, I really like this lens and will continue to use it.

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