HEXANON AR 57mm F1.2 (その4)

 HEXANON AR 57mm F1.2はひとまずこれが最終回です。このレンズはアンダーインフで無限遠がでないのでさっさと調整に出さねばなりません。

ときどき色が少し暖色っぽく感じるのはレンズのブラウニング(黄変)のせいかもしれません(ホワイトバランスが自動で調整されていても補正しきれないこともあるでしょうから)。


ILCE-7S / HEXANON AR 57mm F1.2
F1.2, 1/2500, ISO 100 (+0.7EV), WB (Auto)
Feb. 28, 2021
あっさりした色かと思えばけっこうねばっと出てくる感じもあります。ピン後は真ん中の葉に合わせたつもりですが右上の葉にきていました。結果として真ん中の葉のフチにはカラーフリンジがまとわりついていますが,普通に見る分にはまったく気になりません。大口径レンズですが,色収差がちゃんと補正されている,ということなのでしょう。

ILCE-7S / HEXANON AR 57mm F1.2
F11.0, 1/250, ISO 100 (-0.7EV), WB (Auto)
Feb. 28, 2021
絞ればいたってまともな写りです。レンガ風タイルや銅板の質感もよくでていると思います。

ILCE-7S / HEXANON AR 57mm F1.2
F1.4, 1/8000, ISO 100 (-0.7EV), WB (Auto)
Feb. 28, 2021
1/2段だけ絞ってます。このくらい近いと背景がすっかりボケてうるさくありません。大口径レンズならでは,です。

ILCE-7S / HEXANON AR 57mm F1.2
F2.0, 1/1000, ISO 100, WB (Auto)
Feb. 28, 2021
最後に梅の花のカットを。ピントがこなくて少し絞りました。後ろの花弁のボケがやさしく滲んでいてよい感じです。開放F値が1.4のレンズ(たとえば,HEXANON AR 57mm F1.4)でも同じ画が撮れるとすると,うーむなところもあるのですが...。

コメント