LUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S. (その2)

 お散歩の続きです。あまり天気に恵まれず,このレンズをつけて歩いた日はいつもどんより曇っていたり小雨が降ったりしていました。逆光に弱いようなので,冴えない天気の日のほうがレンズには合っているのかもしれません。少しでも明暗差があるとコントラストが低下してしまいますが,それはひょっとするとカメラの撮像素子のダイナミックレンジが狭いことも関係しているのかもしれません。明るいところはすぐに飛ぶし,暗いところはすぐに潰れてしまいます。

DMC-GH2 / LUMIX G VARIO 14-45/F3.5-5.6
38.0mm, F5.6, 1/13, ISO 400, WB (Auto)
Sep. 05, 2021
このカットは少し濡れた木の幹や葉の質感をうまく写しとっているように見えます。でも,背景の明るい部分はボケというよりもハレーションのほうが目立ってしまっています。それはそれで表現とするならオモロイとも言えるのかもしれません。

DMC-GH2 / LUMIX G VARIO 14-45/F3.5-5.6
14.0mm, F3.5, 1/60, ISO 200, WB (Auto)
Sep. 05, 2021
あまり絞っていません,というか開放です。こういう画を開放で撮るっていうのはどういう了見なんだ,と思わず自問自答してしまいます。広角端で開放なのでさすがに四隅は解像度が落ちているだけでなく少し像が崩れています。それでもレンズの価格を考えればよく頑張っているのだと思います。木漏れ日で陽がさしているところをよくみるとパープルフリンジが盛大にでていて薄紫の光がさしているように見えてしまいます。jpeg撮って出しなのでカメラ側での自動補正が効いているはずですが,とても補正しきれないほどの色収差が残っているのでしょう。

DMC-GH2 / LUMIX G VARIO 14-45/F3.5-5.6
14.0mm, F8.0, 1/200, ISO 160, WB (Auto)
Sep. 05, 2021
絞って遠景です。屋根の下の暗部が見事に潰れていて本当になにも写っていません。露出はカメラ任せにしていますが,雲の諧調を残すような露出が選ばれた結果,影になった部分は完全に潰れてしまっています。レンズが悪いのか撮像素子が悪いのか,たぶん,両方ともこういう明暗差が大きいところは苦手なのでしょう。

DMC-GH2 / LUMIX G VARIO 14-45/F3.5-5.6
25.0mm, F8.0, 1/60, ISO 200, WB (Auto)
Sep. 05, 2021
天気がよいわけでもないのですが,上から少し光がはいっただけで全体のコントラストが大幅に低下しています。レンズのどこかの調子がおかしいのではないか,と思ってしまうくらいですが,こういうレンズなのでしょう。ノンコーティングの古いTessarで撮った写真だと言われても信じてしまいそうです。画角は標準相当の50mm (ライカ版換算)ですが超広角レンズで撮ったようなパースペクティブです。撮り方が悪いだけかもしれませんが,フルサイズセンサーのカメラに古い標準レンズをつけて撮った方がずっと自然な画になるように思います。

コメント