LUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S. (その3)

LUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 ASPHはひとまずこれが最終回です。

せっかく寄れるレンズなので最短撮影距離付近での画を集めてみました。遠景で光が入った時にコントラストが大幅に低下してなんだか眠くなってしまうのに対して,近接では光が直接はいることが少ないので落ち着いた画になるように思います。ド派手なコントラストや濃厚な色を出すわけではなく,自然で落ち着いた感じです。パナソニックのカメラがどちらかというと柔らかい画作りということもあるのかもしれません。こういう画はキライではありません。

GH2の性能というか仕様もあるのでしょうけれども,近接ではピントが難しくなかなか欲しいところにフォーカスを持っていくことができず,ストレスがたまります。うまく撮れればとても自然でよい感じなのですが,ピンボケ写真の山ができてしまいます。動く生き物を撮るのはほぼ不可能です。まぁ,数撃ち当たる,でケチケチしないでいっぱいシャッターを切ればよいだけなのかもしれません。

DMC-GH2 / LUMIX G VARIO 14-45/F3.5-5.6
45.0mm, F5.6, 1/100, ISO 320, WB (Auto)
Sep. 05, 2021
なぜか庭にタマムシが来ていました。タマムシの成虫はそれほど長生きするわけではないようで,庭にいたタマムシももう弱りきっていました。なぜ,庭のサンダルの上にいたのかまったくわかりません。玉虫色とはよく言ったものでたいへん美しい色です。このカットの色はかなり見た目に近い色だと思います。こういうときのパナソニックのカメラとレンズはよい仕事をしてくれます。

DMC-GH2 / LUMIX G VARIO 14-45/F3.5-5.6
45.0mm, F7.1, 1/250, ISO 160, WB (Auto)
Sep. 05, 2021
次はバッタです。タマムシ以上にピントが難しく,そよ風がときどき吹くので撮影にはストレスがたまります。露出はカメラ任せでしたが,ちょっとアンダーに補正したんじゃないか,という感じの大人っぽいバランスです。アンダーが大人っぽいというわけじゃないのですが,背景のあまり綺麗ではない葉っぱなどがほどよく暗く落ちているので結果的にいい感じになっています。レンズとセンサーのダイナミックレンジの狭さが有効に働いている,とも言えます。

DMC-GH2 / LUMIX G VARIO 14-45/F3.5-5.6
45.0mm, F5.6, 1/125, ISO 160, WB (Auto)
Sep. 05, 2021
ピントが甘いです。色はとても自然でよいのですが,ピントが甘いです。望遠端で開放なのでピントが甘いのではなくてたんに解像度的に甘いだけかもしれません。花の写真ならこれはこれでよいのかもしれない,とも思います。カリカリにエッジが浮き上がるような花の写真を見ていても疲れるばかりですから。

DMC-GH2 / LUMIX G VARIO 14-45/F3.5-5.6
45.0mm, F5.6, 1/100, ISO 200, WB (Auto)
Sep. 05, 2021
最後のカットはさらにピントが甘い,というかこれはもうピントが来てないピンボケ写真です。それでもこれを選んだのは地味な赤の発色がよいと思ったからです。古いカメラだと濃い赤はすぐに色飽和してノペッとした絵になりがちですが,階調を残しながら地味な色が地味に写るのは意外に難しいことで,このレンズとカメラはよく健闘していると思います。こういう色の出方がパナソニックの良いところかもしれません。

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