EF-M 18-150mm F3.5-6.3 IS STM

久々の更新です。写真を撮っていなかったわけではないですが,これでも本業があるので本業が忙しいと写真の整理まで手がまわりません。

出張で岩泉町の小本へ行ったときに小本漁港に寄って2011年東北地方太平洋沖地震の痕跡を少し見ました。この地も津波による浸水をうけた地域です。

なんとなく食わず嫌いのようなところもあって高倍率ズームレンズはなんとなく使わない感じなのですが,お仕事のときは色々な意味でズームレンズは便利なので使うことがあります。ただ標題のレンズは広角側が18mm (35mm換算約28mm)のため,あともう一歩下がれないときに画角が狭くて悲しい思いをすることがあります。個人的に24mmが好き,ということもあって広角側の微妙な狭さが気に入らなくて出動機会が少ない,ということもあります。

そのため,EOS Mにはいつもは小型軽量のEF-M 11-22mmをつけています。

とはいえ,高倍率ズームレンズはお仕事カメラとしてはこれで十分ですし,便利です。

以前,EF-M 11-22mm F4-5.6 IS STMのページにこのレンズ(EF-M 18-150mm)の作例を少しだけあげています。普通に写る,実にまっとうなレンズです。あまり使わないので作例も少ないですが,久しぶりに持ち出して少しだけ撮ったので,下手を承知で並べておきます。本当に少しですが。

Canon EOS M / EF-M18-150mm f/3.5-6.3 IS STM
35mm, F7.1, 1/125, ISO 100, WB (Auto)
Nov. 20, 2021
陸前高田の「奇跡の一本松」は残念なことに枯れてしまって,モニュメントとして人工的な保存処理が施されて残されました。一方,小本港に残るこの松は全く有名ではありませんが(私自身はまったく知りませんでした),一本だけが津波に耐え,今も生き続けています。周りには新たに松の苗が植えられています。この一本松は昭和8年の三陸地震津波の後にこのあたり一帯で防潮林として植えられたものだそうです。この一本を残してみんな枯れてしまったので改めて植林をしているのだそうです。小本港の空きスペースはテトラポットの製造場所として使われているようで松の向こう側に新たに作られたテトラポットが出荷を待っている(?)のが見えます。

逆光でゴーストが盛大にでているうえにハレーションもあってコントラストが低下しています。オールドレンズで撮っているような錯覚を覚えます。

Canon EOS M / EF-M18-150mm f/3.5-6.3 IS STM
150mm, F7.1, 1/250, ISO 100, WB (0)
Nov. 20, 2021
それほど遅い時間ではなかったのですが,既に陽は傾きかけていて在庫(?)のテトラポットを照らしていました。このレンズの望遠端を使うことはあまりないのですが,圧縮効果を期待して望遠端でテトラポットの完成品を撮ってみました。横着をして撮影位置を真面目に考えていないのでアングルがお座なりです。この光景は映画"I, Robot"のワンシーンを想起させます(記憶違いかもしれませんし,記憶が正しくてもだからどうってこともありません)。テトラポットから近未来の人形ロボットを妄想するというのも随分な飛躍です。

焦点距離が150mmなので圧縮効果はあまり多くないですが望遠レンズらしい雰囲気が出ているように思います。最新の高級レンズとは比べるべくもありませんが普通に使う分には過不足ない性能だと思います。

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