FE 20mm F1.8 G

Sony FE 20mm F1.8 G (SEL20F18G)
マウント:Sony E
焦点距離:20mm
開放F値:1.8
絞り羽根:9枚
レンズ構成:12群14枚
最短撮影距離:0.18m
最大撮影倍率:0.22
フィルター径:67mm
質量:373g (カタログ値)

Sonyの20mm単焦点レンズSEL20F18Gです。2020年3月の発売なのでこれを書いている時点ではまだ新しいレンズといえます。発売当初,結構話題になったように思います。当然のように新品ではとても買えないので中古の値段がこなれてくるのを待っていて,遅ればせながら入手した,という感じです。

最近では16mmスタートの超広角ズームがいくらでもあるので20mmくらいだとどうってことはない感じもありますが,私にとっては20mmは超広角レンズの代表的焦点距離です。しかも,普通はF2.8でしょ,って思っていたのですがこのレンズはF1.8です。明るくて寄れる超広角,軽くはないけど重くもなくて持ち歩くのが苦痛,ということはありません。このレンズはGレンズですが,無印の35mm F1.8 (SEL35F18F)といい感じの組み合わせで使えそうです。

たださすがにズームレンズと違って私の撮り方ではずっとつけっぱなしで使う,という性質の焦点距離ではないのでそんなに使いまくる,ということもありません。しかし,いざというときには頼りになる感じです。

超広角レンズなんてガッツリ絞って撮るもの,という思い込みがありましたが,このレンズは開放でもそこそこの解像感があるし,ボケも滑らかなので最短撮影距離が短いこともあってぐっと被写体に寄ってボケを取り入れた画作りもできますから表現の幅が広がります。もっともそれを活かす腕があるか,と言われればないのですが。

それほどたくさんのカットがあるわけではありませんが,作例を少し。いずれもSony a7iiiでjpeg撮って出し,です。

ILCE-7M3 / FE 20mm F1.8 G
20.0mm, F2.0, 1/160, ISO 12800, WB (Auto)
Nov. 23, 2021, 20:36:21+09:00
 ハルちゃんです。コロナが落ち着いたスキをついて出掛けた先のリビングの狭いところをほっつき歩いています。ローテーブルとソファの間なのでとても狭いのですが,20mmなので楽勝です。超広角で撮ったぞ,という強調感はないですし,前後がきれいにボケているので35mmくらいの準広角で撮ったと言われたら騙されそうです。顔の毛なみがとてもリアルで,ついでにローテーブルの木質感も妙にリアルです。さすが,現代の最新設計のレンズだと感心させられます。

ILCE-7M3 / FE 20mm F1.8 G
20.0mm, F1.8, 1/30, ISO 320 (-0.7EV), WB (Auto)
Nov. 23, 2021, 20:27:37+09:00
露出をかなりアンダーにしていますが,なんとなく夜のリビングの雰囲気がでているように思います。宿のキーホルダーを手前に置いて造花にピントをおいています。超広角なのに被写界深度がとても浅いことがわかります。

ILCE-7M3 / FE 20mm F1.8 G
20.0mm, F5.6, 1/800, ISO 100 (-0.3EV), WB (Auto)
Nov. 24, 2021, 11:10:36+09:00
清里の清泉寮です。白樺の木が綺麗です。あおって空に向かって遠近感を出してみよう,なんていう構図はあまりにも陳腐ですが,ちょっと絞ると四隅まできっちり解像しています。オールドレンズ のなんだかぼやぼやした写りとはまったく違います。オールドレンズ の味は(というかたんに写りが悪いだけのことも多いけど),もちろん嫌いではありませんが,このくらいスパッとキレる画は清々しくてこれはこれで素晴らしいと思います。でもずっとこういう画ばかりを見ていると疲れてくるかもしれません。

ILCE-7M3 / FE 20mm F1.8 G
20.0mm, F5.6, 1/500, ISO 100 (-0.3EV), WB (Auto)
Nov. 24, 2021, 11:11:52+09:00
白樺の木肌がとてもリアルです。これも解像度が高いことの恩恵をうけているのだと思います。絞り方が中途半端なので,上の方に写っている小さな枝がボケていますが,超広角レンズのボケとしてはうるさくなくて自然です。たいしたものです。

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