SUPER ROKKOR 5cm F1.8 (その4)

有楽町あたりを東京駅まで写真を撮りながらぶらぶら歩いて帰った時のカットをいくつか。ビルのシャープなラインも好きですが,こういうちょっと混沌とした感じも好きです。ガードしたは暗くて照明との明暗差が大きいため,古いレンズには厳しい条件だと思います。ハイライトを飛ばしてしまえばそれで良いと言えば良いのですが,それもあまり芸がないので露出を切り詰めて現像の時に少し暗部を持ち上げています。

LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / SUPER ROKKOR 1:1.8 f=5cm
50.0mm, F8.0, 1/60, ISO 6400 (-1EV)
Sep. 04, 2021, 13:48:35
意外に,といってはナンですが,コントラストがきちんとあります。上を通る鉄道の桁の底面もちゃんと階調で見えています。暗いのにがっつり絞ってます。ISO 6400くらいならノイズはまったく気になりません。

LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / SUPER ROKKOR 1:1.8 f=5cm
50.0mm, F8.0, 1/60, ISO 4000 (-1EV)
Sep. 04, 2021, 13:50:36
ピントは手前の看板ですが,ガードの外を通る人の視線がこちらの視線と一瞬あってしまったような錯覚を覚える偶然のカットです。実際はもう少し明るかったと思うのですが,なんとなく暗いところは全部潰れてもいいや,くらいの感じで現像してみました。しかし,画面左の洗濯物などもちゃんと見えていて,暗部も粘っていることがわかります。意外にダイナミックレジが広いのです。

LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / SUPER ROKKOR 1:1.8 f=5cm
50.0mm, F8.0, 1/60, ISO 500 (-1EV)
Sep. 04, 2021, 13:55:01
ガードの外に出ると普通に東京です。何を狙ってシャッターを切ったのかまったくわからない曖昧な画です。路面のアスファルトの質感が妙にリアルです(誰もそんなところに興味はないのだけれど)。

LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / SUPER ROKKOR 1:1.8 f=5cm
50.0mm, F8.0, 1/125, ISO 1600 (-0.664EV)
Sep. 04, 2021, 14:13:18
東京駅の近くまで来ました。コロナのせいかどうかはわかりませんがなんとなくがらんとしています。この画も何に目をひかれてシャッターを切ったのか,狙いがはっきりしません。たぶん自転車で横断歩道を渡る人ではなく,右側のビルのガラスに映った向かい側のビルに反応したのだと思います。でも,なんとも中途半端な画になっています。F8まで絞っているとは言え,隅々までソツなくとても普通に写っています。素晴らしいレンズです。

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