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表題のレンズはフィルム時代の高級コンパクトカメラであったGR1のレンズ銘です。
このレンズがついているカメラであるGR1sは1998年に登場したカメラです。1990年代の高級コンパクトカメラの流行にのって1996年に登場したGR1の改良型です。1998年にはレンズはそのままに機能を少し削って価格を抑えたGR10, 2001年には21mmの超広角レンズを持つGR21とGR1sの機能強化版のGR1vという具合にいくつか派生モデルがあります。たぶんGR21を除いて同じレンズ銘だったように思いますが,面倒なので調べていません。
リコーのGRシリーズはフィルム時代から連綿と続くシリーズで現行モデルはデジタルでAPS-CセンサのGR IIIとGR IIIxです。撮像サイズが異なるのでレンズ銘も異なります。といっても焦点距離が異なるだけで,GR Lensという銘は同じです。
このGR1sは東京出張の折に中野の某有名カメラ店で思い切って買ったのですが,その後あまり使った記憶がありません。GR IIIも調達したのでフィルムのGR1sは処分しようと思ってとりあえず最後に動作確認をかねて撮影をしてみたのがこれから何回かにわけてアップするカットです。無理やり撮った感もあるので下手にさらに話をかけて下手,という感じですが,まぁ,本人が気に入っていればよい,ということであまり気にしない方向です。
このカメラに関する能書きはこちらをご覧ください。
フィルムはKodak ColorPlus 200です。デジタイズには現像の際に富士フィルムのフジカラーCDへの書き込みサービスを利用しました。フジカラーCDは画素数が200万画素しかなくてかなり残念な感じでホワイトバランスがおかしいこともありますがお手軽なのでまぁ,これでいいかな,という気持ちで使ってます。文句言うなら自分でデジタイズしろ,って話ですし。
RICOH GR1s / GR LENS f=28mm 1:2.8 28.0mm, F11.0, 1/250, ISO 200, Kodak ColorPlus 200 Oct. 23, 2021, 15:43:43 |
RICOH GR1s / GR LENS f=28mm 1:2.8 28.0mm, F2.8, 1/30, ISO 200, Kodak ColorPlus 200 Oct. 23, 2021, 15:43:25 |
壁です。古民家の壁。こんなにフィルムのラチチュードって狭かったっけ?と思ってしまうくらいなんだか窮屈さを感じます。デジタイズするときのホワイトバランスに大きく依存するのでなんともいえませんが,木の引き戸が木に見えなくてなんだかよくわからない謎の物質でできているように見えます。GR1sを現役で使っていた時はなんとも思わなかったはずなのですが,デジタルに慣れてしまうとデジタルカメラが吐き出す画が正しいような気になってしまっています。写真が真実を写すわけではない,という実に当たり前の事実を改めて噛み締めてしまいます。
RICOH GR1s / GR LENS f=28mm 1:2.8 28.0mm, F2.8, 1/60, ISO 200, Kodak ColorPlus 200 Oct. 23, 2021, 15:43:31 |
いつも同じ場所で撮る(なんちゃって)比較用カットです。やはりハイライトは飛んでもっとも暗いところはもう階調が残っていません。さすがに富士カラー(の機械)だけに,明暗いずれもぎりぎりを狙ってスキャンしているところが素敵です。これまで同じような構図でレンズごとに撮ってきましたが,こんなにラチチュードが狭いと感じたことはありませんでした。ネガフィルムはラチチュードが広いと信じていましたが,こうやって見てみるとそれほどでもないように思います。そもそもダイナミックレンジが狭いjpegでデジタイズするからだめなのかもしれません。
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