Heligon 35mm F2.8 (その4)

1枚目だけは偕楽園ではなく,近所を散歩しているときに撮ったカットです。脈略がないですが,なんとなく並べてみました。深い意味はありません。2枚目以降は偕楽園の好文亭です。

似た様な画ばかりが続いたので,Heligon 35mm F2.8は今回まででちょっと一休みにして,次回は別のレンズで偕楽園の続きを進めたいと思います。

LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / Heligon 1:2,8 f=35mm A
35.0mm, F4.0, 1/180, ISO 320 (-0.332EV)
Mar. 20, 2023, 17:42:34
夕方で多少陽は傾いていますが,こんなに薄暗い雰囲気ではなかったはずです。現像が下手くそなだけだと思いますが,モノクロ写真をdarktableで現像するとなぜかみんな重苦しい画になってしまいます。このカットはフードをつけていなかったと思いますが,周辺減光がちゃんとわかります。なんでもない散歩のときの光景がなんだか妙に怪しい雰囲気になってしまうのはどうしてでしょうか。

LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / Heligon 1:2,8 f=35mm A
35.0mm, F8.0, 1/180, ISO 2000 (-0.332EV)
Mar. 20, 2023, 09:44:57
好文亭の三階です。開放感があって庭園も一望できてすばらしい部屋ですが,壁がまったくといってよいほどないので地震が来たらひとたまりもないだろうな,と場違いな感想を持ってしまいました。ほとんど職業病です。梁の上の額の存在感がとてもよい感じです。絞ればちゃんと写るので,安心して主題を画面の端に置くことができます。

LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / Heligon 1:2,8 f=35mm A
35.0mm, F2.8, 1/125, ISO 8000 (-1EV)
Mar. 20, 2023, 09:41:45
好文亭の二階から三階にあがる階段です。雨戸の隙間から入る陽射しと透ける障子,というただそれだけの画です。障子には雨戸の影が差していますがその階調が素晴らしく滑らかです。暗部はよくみえませんが,潰れているわけではなくて結構,粘っています。

LEICA M MONOCHROM (Typ 246) / Heligon 1:2,8 f=35mm A
35.0mm, F8.0, 1/60, ISO 8000 (-0.332EV)
Mar. 20, 2023, 09:25:02
一番暗い手前にピントをあわせているのでなんだか全体にぼんやりした画になってしまいました。絞っている割には被写界深度が浅く感じられます。くすんだような雰囲気になってますが,実際はもっと明るくてパリッとした感じだったのですが,このレンズは勝手にこんな雰囲気にしてしまうようなところがあるのかもしれません。ある意味,真実を写すべきレンズのあり様としては身勝手極まりないヤツですが,こういう画が欲しいとき(どんなとき?)には無敵です。

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