HEXANON AR 135mm F2.5 (その2)

近所のお散歩写真ばかりですが,普段,広角ばかり使っていると135mmのようなかなり焦点距離が長いレンズは勝手がわからずいろいろと戸惑ってしまいます。慣れている28mm,35mm,50mmのようなレンズでさえも,場合によっては画角を見誤ってフレーミングでオタオタすることが少なからずあるのに,ほとんど使うことがない135mmとなるとどの範囲が写るのかまったくわからず,ファインダーをのぞいてからこんなふうに写るんだぁ,なんて思ってフレーミングをしていますから咄嗟にシャッターを切るようなことはほとんどできません。

絞っても被写界深度が浅いので,それだけでピント合わせにも時間がかかるし,何かと慣れないこと以上にたいへんだったりします。しかし,時々,広角とは違う,いかにも中望遠で撮った感のある画がとれるととてもうれしくなります。

ILCE-7S / HEXANON AR 135mm F2.5
135.0mm, F2.5, 1/800, ISO 50 (+0.3EV), WB (Auto)
Feb. 26, 2023, 10:52:14
望遠レンズで開放で撮りました感全開の画です。前ボケは思ったよりずっと滑らかで,ピント面の立体感を引き立ててくれています。後ろボケはイマイチなので,このカットのように背景をすっかり落としてしまうと,ボケがうるさいだのなんだのということを考える必要もなくとても自然な画になります。透過光が美しく,葉っぱの表面や葉脈がとてもリアルです。惜しむらくは,陽の光をうける花にはピントが来ていなくて影になっている花とハイライトの葉っぱにピントが来ている,という明らかにピント位置をミスっている点です。それは腕の問題なのでもうしょうがないとして,レンズの光の捉え方はとても素晴らしいものがあります。

ILCE-7S / HEXANON AR 135mm F2.5
135.0mm, F8.0, 1/800, ISO 100 (-1EV), WB (Auto)
Feb. 26, 2023, 10:40:33
前回に引き続いて富士山です。同じような場所から撮っているので同じような画です。当然ですが。公団住宅が圧縮効果でぎゅっと縮まって見えるのが楽しい画です。なんだか望遠レンズ初心者丸出しで喜んでしまってます。

ILCE-7S / HEXANON AR 135mm F2.5
135.0mm, F2.5, 1/1000, ISO 100 (+1.7EV), WB (Auto)
Apr. 01, 2023, 15:31:48
桜です。写真を撮った時期がまちまちですが,気にしたら負けです。何をねらったんだぁ,っていう感じでピント位置が背景に埋もれています。ヘタクソです(涙)。やはり後ろボケはちょっとなぁ,と思ってしまいます。

ILCE-7S / HEXANON AR 135mm F2.5
135.0mm, F8.0, 1/500, ISO 100 (+1EV), WB (Auto)
Apr. 01, 2023, 10:16:55
犬を連れて散歩する人がよいタイミングではいったので,キター,って思いました。赤い椿(山茶花?)の花と,落ちた花弁で赤い路面,なんか撮ってつけたくらいのバランスで良いと思ったのですが,ピントが来てませんでした。こちらを向いている赤い大輪の花ではなく,その下の脇見をしている小さな花にピントが来ています。たしかに,最初,そちらの花を狙っていたので(なぜそれを狙ったかという理由はありません。そのとき,それがよいと思ったのです),通行人が来たタイミングでそのままシャッターを押したため,なんだかピント位置が残念なことになってしまいました。意外にも赤の諧調が不足していて,色飽和しかけているようにも感じられます。赤を諧調豊かに描くのは古いレンズには難しいのかもしれません。気に入っている画なのですが,いろいろと残念なところがあって,うーむ,なのです。

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