HD PENTAX-D FA 28-105mm F3.5-5.6 ED DC WR (その2)

三浦半島の関東地震の痕跡めぐりは今回で完結です。今回だけ写真が無駄に多いですが,城ヶ島でのカットを集めてみました。

PENTAX K-1 Mark II / HD PENTAX-D FA 28-105mm F3.5-5.6 ED DC WR
37.0mm, F4.5, 1/640, ISO 200, WB (Off)
Aug. 29, 2024, 14:43:45
駐車場から馬の背洞門へ向かう山道(というほどでもないけど)の展望台から海を望みます。島の周囲は断崖絶壁です。台風が近づいていますが雲の切れ目からは青空がのぞいています。周辺光量落ちはそれなりに目立ちます。個人的にはこういう光量落ちは嫌いではありません。

PENTAX K-1 Mark II / HD PENTAX-D FA 28-105mm F3.5-5.6 ED DC WR
48.0mm, F5.6, 1/400, ISO 200 (-0.7EV), WB (Off)
Aug. 29, 2024, 14:56:44
馬の背洞門を背景に記念撮影をするインバウンドな(?)観光客のカップルです。ちょっと絞っていますが画面の四隅は少し甘い感じです。

PENTAX K-1 Mark II / HD PENTAX-D FA 28-105mm F3.5-5.6 ED DC WR
28.0mm, F4.5, 1/320, ISO 200, WB (Off)
Aug. 29, 2024, 14:50:04
馬の背洞門です。1923年の関東地震によって地盤が隆起して陸上の洞門となりました。関東地震以前は満潮時には小舟が通れるくらいの水深があったのだそうです。波が砕けるところを狙ってみましたが,なかなか思ったようには撮れない,というありがちな結末でした。

PENTAX K-1 Mark II / HD PENTAX-D FA 28-105mm F3.5-5.6 ED DC WR
28.0mm, F8.0, 1/320, ISO 200 (-0.7EV), WB (Off)
Aug. 29, 2024, 14:54:06
関東地震による地盤の隆起により海岸線が海側へ進んだために旧海食台に沿って波食台が広がっています。この海岸一帯は三浦層群の三崎層と初声(はっせ)層が分布しています。三崎層は新生代・新第三紀・中新世~鮮新世の地層でこれを鮮新世の初声層が覆っています。馬の背洞門は初声層で、火山性の砂や礫よりなる凝灰岩で,柔らかい岩質です(関東大震災の跡と痕を訪ねてー三浦市 MU-01_2より)。そのため侵食も早いのでしょう。F8まで絞っていますが遠景にピントを合わせているので手前の波食台は少しボケています。

PENTAX K-1 Mark II / HD PENTAX-D FA 28-105mm F3.5-5.6 ED DC WR
48.0mm, F5.6, 1/80, ISO 200 (-0.7EV), WB (Off)
Aug. 29, 2024, 14:57:27
地層構造がよくわかります。一応,岩ですがかなり柔らかい岩です。そりゃぁ,すぐに侵食されるだろうな,という柔らかさです。手前の葉っぱはとてもシャープです。さすが現代のレンズ,という写りです。

PENTAX K-1 Mark II / HD PENTAX-D FA 28-105mm F3.5-5.6 ED DC WR
28.0mm, F5.6, 1/400, ISO 200, WB (Off)
Aug. 29, 2024, 14:59:02
馬の背洞門を上から見ています。馬の背の部分は今にも崩れそうなくらい細くなっています。次の大きな地震が来たら崩落しそうです。関東地震で隆起したことでもともと海底であったであろう部分が海面に見えているのでしょう。地球は丸いと思わせる水平線ですが,やっぱりこれも歪曲収差のような気がします。こんなに地球って丸かったっけ?

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