HD PENTAX-DA 21mm F3.2 AL Limited (その9)


まだ迪化街です。あともう1回台湾の連載は続きますが迪化街は今回でおしまいです。問屋街なので店先をのぞいて歩くだけでとても楽しい通りです。路地もたくさんあっていちいちのぞいて歩いているといくら時間があっても足りません。

PENTAX K-3 II / HD PENTAX-DA 21mm F3.2 ED AL Limited
21.0mm, F3.2, 1/30, ISO 200 (+0.7EV), WB (Off)
Sep. 15, 2024, 10:11:48
乾物屋さんです。海老と貝柱です。スープにはなくてはならない食材で,まさに中国三千年の味の根幹をなすものです。帆立の貝柱は北海道産は大きくて立派ですがとても高価です。それでも日本では見たことがないくらい山積みで売られていますので需要があるのでしょう。このカットに写っている貝柱はたぶん澎湖諸島のもので,これは小さくてそれほど高価ではありませんが,味はよいので立派さを求めなければ十分です。もちろん,それでも相応のお値段ではあります。エビの方は720 NTD/kgと書かれているので今のレートだと3500 JPY/kgくらいでしょうか。円が強かった時代なら2500円/kgくらいだと思います。開放で撮っているのでちょっと柔らかい感じです。ちょっと絞ったほうがよかったかもしれません。

PENTAX K-3 II / HD PENTAX-DA 21mm F3.2 ED AL Limited
21.0mm, F8.0, 1/320, ISO 200 (-0.7EV), WB (Off)
Sep. 15, 2024, 10:53:29
何を狙ったというものでもないのですが,なんだかごちゃっとした感じが面白くてシャッターを切りました。私の中の台湾の勝手なイメージです。絞っているのでパリッとした写りでタクシーの背後の建物の細かいタイルもきっちり解像しています。気持ちのよい写りです。

PENTAX K-3 II / HD PENTAX-DA 21mm F3.2 ED AL Limited
21.0mm, F3.5, 1/2000, ISO 200 (+0.7EV), WB (Off)
Sep. 15, 2024, 10:58:48
こういう画を撮るのになぜ絞らなかったのか謎です。ほぼ開放なので,やはり全体に柔らかいというか甘くて,正面の建物タイルの目地は適当な感じで写っていて解像感は足りません。そもそも絞りの設定を間違えているのでこれは撮り手の問題です。空も飛んでるような飛んでないような,階調があるようなないような,という微妙な感じで全体的に中途半端になってしまいました。

PENTAX K-3 II / HD PENTAX-DA 21mm F3.2 ED AL Limited
21.0mm, F3.2, 1/400, ISO 200 (-0.7EV), WB (Off)
Sep. 15, 2024, 10:50:40
昔風味の建物を再現してレンガ風タイルをRC (鉄筋コンクリート)造の柱や壁に貼り付けた,言ってみればただのハリボテです。道路を挟んだ向かい側の建物はRC造のままでお化粧もされていないので,手前の小綺麗に整備された空間がかえって不自然に感じるくらいです。っていうか,不自然なのは当然で,手前から2本目の柱より奥は壁に描かれた絵です。いってみれば書割です。リアルと虚構がないまぜになったようななんだか不思議な感じがします。レンズが被写体の質感をリアルに描写したので書割であることがわかったのか,そもそもどう見ても絵だよね,という程度の話だったのか,レンズ性能の評価軸がますますわからなくなってきます。

コメント