Tamron 20-40mm F/2.8 Di III VXD (その7)

Tamron 20-40mm F2.8のひとまずの最終回です。

さすがにイマドキのレンズだけあって開放から解像度も高く,画面の均質性も高い申し分のない性能だと思いました。私が普段使っているレンズがオールドレンズばかりであるためにそれらとのギャップが大きくてとても高い性能だと思っただけかもしれません。もっと高価で大きく重いレンズならもっとすごい性能なのかもしれませんが,そのようなレンズには縁がないので,ほどほどのお値段で十分な性能のTamron 20-40mm F2.8に個人的には大満足です。小さくて軽いのでいつでもスナップに持っていける,というのはとてもよいと思いますし,大きさや重さも性能のうちだと思います。

ILCE-7CM2 / E 20-40mm F2.8 A062
20.0mm, F8.0, 1/500, ISO 100 (-0.7EV), WB (Auto)
Jan. 02, 2025, 15:50:45.133+09:00
なぞのオブジェ,的なものを撮ってます。夕陽が地面のタイルに反射しているところを残したかったのでちょっと露出を切り詰めてみました。太陽がまともに入っていますがコントラストの低下やフレア,ゴーストもありません。やっぱりこういうときは20mmくらいの超広角は気持ちよいです(そんなふうに感じるのは私だけ?)。なぞのオブジェ,の金属の質感もとてもよいです。

ILCE-7CM2 / E 20-40mm F2.8 A062
20.0mm, F5.6, 1/160, ISO 100, WB (Auto)
Dec. 31, 2024, 10:01:23.361+09:00
ただの落ち葉です。でも20mmで撮るとなんか特別な気がするのは気のせいでしょうか。2段絞ってますが,それなりに被写界深度が深くて落ち葉のカサカサした感じがシャープに写ってます。

ILCE-7CM2 / E 20-40mm F2.8 A062
30.0mm, F5.6, 1/100, ISO 100, WB (Auto)
Jan. 02, 2025, 16:03:01.202+09:00
夕陽に輝く団地と手前のガードレールとどちらにピントを合わすか悩んだ末にそれぞれにピントをあわせてシャッターを切りました。家に帰ってからどちらを選ぶかまた悩んだ結果,手前のガードレールにピントをあわせたカットを選びました。光り輝く団地も捨てがたかったのですが,被写界深度の外にあって微妙にボケた団地の建物が夕陽に溶けていくみたいでおもしろいと思ったので,このカットを選びました。

ILCE-7CM2 / E 20-40mm F2.8 A062
20.0mm, F2.8, 1/400, ISO 100 (+0.7EV), WB (Auto)
Dec. 31, 2024, 09:47:08.625+09:00
最後はやっぱりハルちゃんで〆です。せっかくの20mmなので背景を広くいれていかにも超広角って感じの画を狙ったのですが,ありがちなパターンで中途半端に終わってます。右目にちゃんとピントがきてます。少しオーバーに露出補正したのでハルちゃんの鼻先から目までの毛はハイライトが飛んでしまってディテールが失われています。+0.3くらいでよかったかも,と今更のように思ってしまいます。

ここまで7回にわたってTamron 20-40mm F2.8を使ったカットを並べてきました。基本的に,きっちり写るよいレンズだと思いました。現代のレンズとしてとても当たり前に写る,というだえなのですが。F2.8という開放F値もいざというとき(暗い夜の屋外など),とても頼りになります。いろいろな意味でバランスのよいレンズだと思います。

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